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ヒマをつぶしてたら、大好きなモノに出会った

自分の中にはブームの波があって、それが行ったり来たりする。
一定期間何かにぐっと熱中して
しばらく経つと自然と遠ざかっていく。
そしてまた、ふたたび波が訪れる。

例えば、読書の波。
小さい頃から読書はスキなことの一つでずっと続いている。
月に何十冊も読むときもあれば、3冊くらいしか読まないときもある。
べつに飽きるわけではないけれど、自然とほかのことに気をとられてしまって
気づけば今月ぜんぜん本読んでないなーと、ふと思ったりする。
「読もう」も「読まない」も意識していない。
読みたきゃ読むし、そうでないなら読まない。

読書の波と同じように、文章を書く波、写真の波、ギターの波などなど
いろいろなタイプの波が訪れる。

英語学習の波の後に読書の波が来るときもあるし、
読書の波の後に今までになかった新しい波が来るときもある。

新しい波が来るとはつまり、"新しいことをはじめる"ということだ。

実は最近、イラストという波に文字通り飲み込まれていた。

イラストの波は25年間生きてきてはじめて来た波だ。

7月の終わりに暇つぶしにiphoneで無料のお絵かきアプリをダウンロードした。そこからすべては始まった。

「なんだこれ、すごく楽しいぞ」

ひさびさに大波の予感がした。
新しいワクワクに出会った感覚。

それからしばらくiphoneでいろいろ作っていた。
暇つぶしではじめたはずなのに、熱中しているとすぐに時間が経つ。
いつしかお絵かきするためにわざわざ時間を作るようになった。

その時はiphoneで1日にいくつもこんなのを作っていた。

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iphone6Sの小さい画面では指で線を書くのは難しいので
小さな■や●とかを組み合わせて作っていた。

たとえば下のイラストは、
ぜんぶ●(正確には楕円形)の組み合わせだけで作ってる。
サーフボードは楕円の端っこだけ消しゴムでちょこっと消してあるという具合だ。

誰かに教えてもらったりしたわけではないけれど
iphoneという限られた小さなデバイスで試行錯誤していたら
そのようなスタイルになった。

とりあえず作ったイラストをinstagramにアップしていった。
プライベートとはべつでイラスト用にアカウントを作った。

すると意外なことに周りのみんながけっこう褒めてくれた。
単純野郎なので素直に嬉しくてなっちゃって、どんどんイラストを作るのが楽しくなっていった。

今まで見向きもしなかったイラストレーターのインスタをフォローしたり
youtubeでチュートリアル動画を見たり。

するとやはり、iphoneという制作環境じゃ満足できなくなってきた。
ipadが欲しい。
たまに訪れる"止まらない衝動モード"に駆られた。
ああ、ipadが欲しい。

youtubeにもipadを使ってイラストを作るかっこいいクリエイターがいっぱいいた。
動画を再生するたびに”ipad欲しい願望”が溢れ出した。

そして8月12日にipad proを購入した。
iphoneでお絵かきをはじめたのが7月25日。

お金に余裕はまったくと言ってなかった。

なぜならぼくは4月に10万円だけ握りしめてカナダに来たのだ。
そこから生活をしながら仕事を見つけて、少しずつ貯めたお金だった。

案の定、ipadを買ってからのお財布事情はかなり苦しかった。
とはいえ、外食するなどのお金のかかる楽しみはしばらくお預けだけど
ipadでお絵かきすることがひたすらに楽しかった。
金欠状態はまったくと言って苦しくはなく、
むしろ新しい趣味に没頭できる時間に、ものすごく幸福を感じた。

絵やイラストに関してまったく知識もないし7月25日まで簡単なお絵かきさえしていない。
というかもともと絵心はないタイプだと自負していた。
学生の頃にやった絵しりとりもボロボロだった記憶がある。

だけどただただ楽しい。
うん、これが一番大切なことだ。

じつは最近、
作ったものはインスタにアップするってことを続けていると
イラストを使った名刺を作ってほしいと依頼をもらった。
まさかの展開で驚いた。
とってもうれしくて、何よりワクワクした。

iphoneからipadに移行してから、イラストの奥深さを改めて痛感した。
いつの間にかグラフィックデザインとかにも興味が出てきた。

また新たな波が押し寄せてくるかもしれない。
その度にぼくはただ身を任せて、つねに何かに熱中して生きていこうと思う。

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