BATON INC. ワタリ

株式会社BATON代表/ブルーオーバーというスニーカーや、ワンダーバゲージというバッグ…

BATON INC. ワタリ

株式会社BATON代表/ブルーオーバーというスニーカーや、ワンダーバゲージというバッグのデザインを手がけ、自分たちで製造から販売までを行っている大阪にある小さな会社です。主にモノヅクリに関する内容を、仕事で得た知識や経験を共有できればとおもっています。

最近の記事

靴を作る話

デザイナーの渡利です。靴ってどんな流れで出来上がるのか、あんまり知る人は少ないのではないでしょうか。そこで今日は、blueoverを作る工程を簡単に説明をしてみました。お気軽に読んでいただければと思います。 はじめに 靴は分業制で作られています。革を扱うタンナーや革問屋。生地を扱う生地問屋、ゴムやウレタンなどを焼いて形作る加工所、紐や見えない箇所の副資材をあつかう業者、それらを靴のパーツに加工する工場、木型や抜き型など生産のための型を作るところ、裁断所、縫製場、製靴工場…

    • 大切にしたいスニーカーの理由

      僕は小さな規模のスニーカーブランドをやっています。 名前はblueover(ブルーオーバー)と言います。 2011年の4月に発売され、10年がたちました。 10年。 そう書くとすごい時間がたったんだなぁって、思いますが、あっという間な気もしてます。 ブルーオーバーは国内の靴の工場さんと一緒に作っている、とても小さなブランドです。10年たってもその規模はあんまり変わっていません。 僕個人が立ち上げて、いろんな仲間にたすけられて、いまでも買っていただいてるお客様がいま

      • モノウリを山登りにたとえてみた(なんとなく)

        私の仕事は時にコンサル、時にデザイナー。しかし大半は自社でブランドを行っている者である。(ババン!) 私は職業柄、製造業の人とよく打ち合わせするんだけど、ここ最近、「不景気だー」ということで、「なんかしないといけない。手を打たなかったらまずい」という内容の話をよくします。まあ私たちも相当ダメージくらって、ヒーヒーいわされているんですが、それはおいといて、とにかくなんかせにゃ感があるんですね。 で、どうしましょうかという雑談になるんですが、やっぱりよく出る話題は自社ブランド

        • シューズデザイナーにどうやったらなれるんですか?の話

          昔、インターンとして来ていた子が東京の靴の学校に行って、久々にあうことになった。 当時大学生であった彼は靴がとても好きで、大学そっちのけで靴の仕事に就きたいという。それで僕たちの会社にコンタクトをしてきた。その時はインターンといっても、靴づくりをすこしやった程度で仕事っていう感じではなかったのだけれど、結局大学を辞めて、自分で学費を稼いで、一年後東京の靴の学校へ入学した。 それが3年前の話。 そこで久しぶりに会っていろいろと話をした。彼は学校でデザインを学んでいたようだ

          モノウリの簡単な仕組みと工場の課題

          今日は自社製品のサンプル修正の打ち合わせ。 複数回かさね、ようやく納得できたサンプルがあがり、工場出荷の見積もりを依頼していました。返信の文面で、メールではなかなか伝えにくい金額なのでとのこと。「じゃあ。すぐに行きます」と、翌日の午後、工場へ向かうことになる。 で、今日打ち合わせ。顔を突き合わせての打ち合わせ。提示された金額は。 むむむ!こちらの要望よりも相当高い! じゃあどうしたら値段を下げれるかを一緒に考える。まあ、こちらが要望する値段はどうあがいても無理ですとの

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          ちいさなモノづくり会社のちいさな満足

          こんにちは株式会社バトンで代表をしていますワタリです。私たちの会社は自分たちで製品を企画して、工場に依頼をして生産して、在庫をもって、ブランドを立ち上げて、販売している、小さな会社です。 どんなブランドをやっているかというと、例えばスニーカーブランドのblueover(ブルーオーバー)、バッグブランドのwonderbaggage(ワンダーバゲージ)、コモノ雑貨のtinyformed(タイニーフォームド)などです。まだいくつかブランドをやっていますが、こんな感じの製品を作って

          ちいさなモノづくり会社のちいさな満足