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十干と十二支2

の続きです。

十二支が十二種類、十干が十種類で干支の結び付きは全部で
一二〇種類(12×10)になります。
しかし実際に使われる干支(六十干支)の種類は六十種類ですが、
この理由は、地球の自転方向と干支の陰陽の関係にあります。

本来、十干と十二支を組み合わせれば10×12で120となりますが、
例えば甲という十干に十二支を重ねてみると、

甲子→甲丑→甲寅→甲卯→甲辰→甲巳→甲午→甲未→甲申→甲酉→甲戌→甲亥

十二種類になります。
しかし地球の自転方向は西から東(太陽は東から西)へ移動しているので、
時間は未来(+)の方向へ向かっています。

              「空間」
                           北
              ┃             
過去(-)      ┃                           未来(+)              
西ーーーーーーーーーーーーーーー東  「時間」
           ┃
           ┃  
                           南

※十二支の陰陽分類
(陽) 子、寅、辰、午、申、戌
(陰) 丑、卯、巳、未、酉、亥

先ほどの十干と十二支を組み合わせたもので見てみると、
甲(陽+)子(陽+)は干と支がプラス同士なので暦として使えます。
※+×+は+なので未来へ進むことができる

甲(陽+)丑(陰-)は干と支がプラスマイナスになり暦には不適切になる。
※+×-は-なので未来へ進めない


上記をもう一度甲の組み合わせで考えてみると、

甲(+)子(+)→甲(+)丑(-)→甲(+)寅(+)→甲(+)卯(-)→甲(+)辰(+)→甲(+)巳(-)→
甲(+)午(+)→甲(+)未(-)→申(+)甲(+)→甲(+)酉(-)→甲(+)戌(+)→甲(+)亥(-)

となり、使える干支は十二種類の中で、
甲子、甲寅、甲辰、甲午、甲申、甲戌の六種類となります。

これを乙の組み合わせで考えてみると、
乙は陰(-)の干なので使える十二支も陰となり、
乙丑、乙卯、乙巳、乙未、乙酉、乙亥の六種類となります。

これらを十個の干全てに適用すると、
使える干と支の組み合わせは全部で六十種類となり、
このようにしてできた干支を「六十花甲子(ろくじゅっかこうし)」
と言い、算命学ではこれを使い、人間を考察していきます。
※六十花甲子は太陽太陰暦で使われる符号

ちなみに還暦(かんれき)は、この六十花甲子が六十一年目で最初に戻る、
つまり出発点に戻る、人間のひとつの区切りの意味として使われています。


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