#20 【読書記録】ビジョナリー・カンパニー
・目的
生き続ける会社とはどんな姿で在り続けるのかを学ぶ為。
・気づき、学び
読み始め数ページで感じたことは、コーチング理論(認知科学)と合致するところがほとんどであるということです。例えば、下記引用部に対して認知科学的な用語を用い、私の解釈に基づき説明すると次のように説明できる。ゴールを設定し、ビジュアライゼーションorアファメーション(ゴール状態をイメージする)によりゴールが想起されると、エフィカシー(やれちゃう気)が高まる(信じる)。ゴールに基づいたRASが発火(外部世界を視るフィルター)し、ゴールに向けた行動をエフィカシーが高いので勝手にやってしまう(現れている)。
私の解釈であることを念頭に置いて読んで欲しい。私の説明にあるように、重要な点は如何に理念(ビジョンでありゴール)を従業員にインストールできるかだ。全ては理念(ビジョンでありゴール)である。そして、それを如何に想起させ、エフィカシーを高めるかだ。
本書で書かれているビジョナリー・カンパニーの多くは理念を強く想起させる人事評価システムを設けている。会社のなりたい姿をビジュアライゼーションorアファメーションさせるのである。高い評価を受ければ理念に基づいたエフィカシーが高まるだろう。例えば、下記引用部である。
他にも数多くの部分がコーチング理論(認知科学)で説明をすることができる。私もお恥ずかしいくらい短い間研究をやっていたが、汎用的に使える考え方の凄みを本書を読んで再認識させられた。本質はごく当たり前のことである。それ故に難しいのです。
調査方法が非常に興味深く、支持されている理由が頷けた。2つの企業を比較(ビジョナリー・カンパニーとそうでない企業)しながらその違いを見比べるのだが、何を違いとして抽出するのかという点だ。具体的には、ほとんど同じ条件下で始まった業界No.1企業とNo.2企業の違いだ。これに価値があるということである。例えば、痩せる食生活に関する調査を行うとする。体重50kgの男性と、70kgの男性を比較して食生活を見てみる。ここで、おかしいなと思う人もいるだろう。身長や年齢などの条件が明記されていないじゃないかと。この条件が同じであれば調査に価値を感じるだろう。こういうことである。日常で流れる調査の前提条件を疑ってみると面白いことがわかるかもしれない。
「ANDの才能」。何かを得るには何かを捨てなければいけない、ではなく、どちらも得られる方法を考えるということだ。私はハッとさせられた。~があるからできない、~のせいでできない、というのではなく、どちらもとれる方法を考える。都会も好きだし、田舎も好き。短期的な利益、長期的な利益。お金だけじゃない、お金が全てだ。どっちかではなく、どっちも。
われわれが存在している理由。われわれしか作れないものを提供することにある。個人にも言えるなと思った。私にしか提供できない価値があると感じた。
BHAG。大胆な目標。目標を持つことにより、日々の活力が得られるということ。日々の業務に対して意味付けをすることができる。「大胆」これが重要である!しかし、なんでもかんでもBHAGに取組む姿勢はよくない。基本理念に沿っているかどうか。
現実を作る。基本理念があるから大成功を収めたのではない。基本理念に基づく行動があったから大成功を収めたのである。当たり前であるが、行動が大切ということだ。現実にすることから逃げずに取り組みたい。
基本理念は見つけ出すしかない。内側を見つめることによって。コーチングはその一助になると私は考える。1人では同じ思考回路をぐるぐる回ることがほとんどだ。自分のRASが発火している為である。コーチがスコトーマ(盲点)に気づかせてあげ、新たな気づきが必要である。
・メモ
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