見出し画像

390. 多様性という言葉を利用して自分の価値観を押し付けたり無理強いしたり、本当にそれが多様性ですか?問題なのは迫害したり、阻害したり法的に縛りつけすぎたり暴力とか理不尽な行動をすることが問題なのではないでしょうか?

おっしゃる通りだと思います。みなさんいろいろな価値観を持っていらっしゃるのですから、ある人が自分の価値観を(価値観の違う)別の人に「押し付ける」とか、「受け入れろと無理強いする」ことはできないと思います。

それを踏まえた上で、世の中には性的マジョリティの人たちも性的マイノリティの人たちもいるということを考えなければなりません。

性的マジョリティ側の人が性的マイノリティ側の人たちを嫌いだと思う人もいるし、そういう人がいても別にいいんじゃない?と考える人がいる。

人が何を思おうと、どんな神様を信じようと、それはその人の考えること・信じることであり、「内心の自由」になります。

性的マイノリティについて理解ができないと思う人がいてもいいのです

内心で性的マイノリティが受け入れられないという人に無理やり「性的マイノリティを受け入れろ」ということはできません

しかし、そのことと「受け入れられない」からといって性的マイノリティの人をいじめたり、悪口を言ったり、暴力をはたらいたり、仲間はずれにしたりすることは別のことで、いけないことだと考えます。

(性的マジョリティ側の人が)内心で思っていることはそのままにして、態度や行動で相手(性的マイノリティ)を傷つけるようなことはしてはいけないのです。

自分と性的指向が異なるからといって、「ホモ」「オカマ」「レズ」と言ったり、「オネエっぽい」と相手の言動を形容したり、性自認が男性のトランス男性に無理やり体の性別(産まれた時に割り当てられた性別)で行動したり生活したりするように促したり、性自認が女性のトランス女性に「メイクをしているのは気持ち悪い」「君は男だろう」と言ったり、それを理由に会社を首にしたりすることはいけません。

これらのことは、すでにSOGIハラとして社会的に認められていることです。

では多様性についてどう考えるのか。

今年(2023年)1月の記事で多様性について書きました。

性的マイノリティも(マジョリティと同じように)人として尊重されるべきであり、相手が苦手なら苦手なりに対応の仕方があると思います。

嫌なら嫌でもいいのです。しかし、その人を人として尊重する、人権を尊重するというのが今の世の中のルール(憲法に定められた人権の尊重)だと思います。


参考資料

法務省 「性的マイノリティに関する偏見や差別をなくしましょう

法務省 「人権尊重の理念に関する国民相互の理解を深めるための教育及び啓発に関する施策の総合的な推進に関する基本的事項について(答申)

画像:UnsplashNathan Dumlaoが撮影した写真