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バレーボールを楽しく見る

 昨日、男子バレーボールの日本vsイタリアの現場に行ってきました。
なんとイタリアに勝つのは11年ぶりとのこと。フルセットの末での勝利。
観に来た方は見応えのある試合だったのでは。

 最近バレーを観る時、TV画面のような横から見るのではなく、サーブする選手の後ろ、縦位置で観ます。

 一緒に仕事をさせていただいている山本隆弘さんと一緒にいると、今のバレーの観方が変わります。
「サーブミスという言葉を無くしたい。」隆弘さんはよくそう言っています。バレーボール、特に男子はサーブのミスが目立つように見えます。アウトになったり、ネットにかかったり。それで相手に1点が入ります。そんなことなら、サーブを入れろ・・・と。なので、今のサーブミスが痛い、という表現になってきます。しかし、入れにいったサーブを打ったところで、簡単にセッターに返されてしまうと、攻撃の数が4枚(4人の選手がスパイクを打つ可能性がある)となり、身長2mくらいの選手がどこから打ってくるかわからないという状況になります。どこにブロックを飛べばいいのか。なので、サーブを入れたところで攻撃を止める確率がかなり低くなります。

 なので、「サーブで攻める」ということが非常に重要になってきます。中垣内監督も「サーブで攻める」ということを就任当初からおっしゃってました。強いサーブでプレッシャーをかける、ネットすれすれを狙い、相手のミスを誘う。どの選手をターゲットにするのか。少なからず、サーブを拾うことを苦手とする選手がチームにいるので、精神的に追い詰めていきます。前に落とすことでスパイカーの助走する進路を防ぐ。いろんな攻め方があります。なので、サーブ、そしてレセプション(サーブレシーブのこと)がかなり重要になってきます。

 バレーボールは身長の高い選手が、あのコートで戦っているわけですが、実は戦術やローテーション(誰からサーブを回すか、相手の嫌がるローテーション)が非常に重要で、さらにはデータが大切になってきてます。
昔のバレーボールとは違う競技になっているといっても過言ではありません。野球をやっていた自分にとって、ピッチャーとキャッチャーの配球に非常に似ています。

 もちろんサーブミスというのはあるけども、隆弘さんは例えアウトになってもあれだけ速いサーブを一瞬でインかアウトを判断するのは難しい。アウトになったとしても少しずつプレッシャーを与えている。なので、ミスを怖がるのではなく、攻めないとだめだと言っています。テニスはサーブを2回打てるので、1回目は攻めますよね?あれと一緒。現代のバレーは本当に昔から変わっています。

 昨日の試合は本当にサーブを徹底して攻めていたと思います。ターゲットになっていた選手。そして若い西田選手の、攻めていたスピードのあるサーブ。イタリアの選手は自分たちのプレーができず、確実にイライラしていました。そうなってくると日本のペース。昨日はセッターの関田選手が攻撃をうまくコントロールし、相手に的を絞らせませんでした。
簡単には書きましたが、一度上記のようなことを気にしながらバレーボールを縦位置で観てみてください。きっとまた違ったバレーボールが観れると思いますよ。

隆弘さんに以前の記事、ぜひ読んでください。
https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201509060001-spnavi

#バレーボール #山本隆弘 #JAPAN  
 

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