綺麗事だらけの子育て術!⑤アイメッセージから起こるアンカリングの恐怖!
「コラッ!!駄目だって言ってるでしょ!逆から登らないっ!!」
先日、ショッピングモールに家族で出掛けた際、
公共の滑り台が置いてあって、そこを逆走する子供に対して、
大きな声でそう注意する親御さんがいた。
何度も逆走しようとする子供に対して、
腕を引っ張り、何度も同じセリフを投げる。
これは、親の命令を聞くか、聞かぬか、だけが問われる
【Youメッセージ】と呼ばれるものであり、
子供の自尊心や自発的思考の発達にあまりよろしくないと
言われている言葉掛けだったりします。
逆に良しとされてる言葉掛けは何かといえば・・・
【I(アイ)メッセージ】と呼ばれる言葉掛けです。
滑り台を逆走するお子さんに対して使うとすれば・・・
「もし、〇〇くんが滑り台逆から登って、誰かとぶつかって怪我したら
パパ・・・自分が怪我するより痛いな・・・。」
という感じでしょうか。
重要なのは、お子さんの意思を尊重する姿勢です。
何も命令しない。何も強制しない。
お子さんがその後、考えてくれればいいという視点です。
なので、その後の行動が逆走し続けたとしても許せる、
上記の言葉を伝えた事が前提のやりとりが必要になってきます。
「〇〇くんが怪我しなくて良かった☆他の子も怪我させないように
上手に遊べたね!パパ、ハラハラしたけど、良かったよ☆」
って具合でしょうか。咄嗟に出せるようになる為には練習が必要です。
綺麗事だらけの子育て術!
実際、心理職の人間が子育てをしながら実感した10の事。
⑤アイメッセージから起こる
アンカリングの恐怖!
前述したように【Youメッセージ】は強制であり、
自発性を伸ばす事を阻害する行為で・・・
それを理解したあなたが【アイメッセージ】を大切にし、
重視した言葉掛けをしたとして・・・
本当にそれだけで全く問題ないと言えるでしょうか?
実はもっと柔軟な視点を持たないと妙な落とし穴にはまってしまいます。
【アイメッセージ】は子供に考えさせることが目的です。
滑り台を逆走すると・・・パパが悲しむんだなぁ・・・。
で、逆走を止めたとして・・・、パパが喜んでいる姿を見て、
「これ(逆走)は止めた方が良いんだ!」と学ぶ。
目的としてはそういう事なんだとは思いますが、
それ(逆走駄目)だけがしっかり伝わりすぎると、
【アイメッセージ】で考えさせることだけで良かったのに
まるで【Youメッセージ】のような強制力が発生していくんです。
アンカリングと言って、
大前提の情報に強いインパクトがあると、
その後の情報に前提の影響が出てしまうというもの。
逆走はパパが悲しむ。普通に遊んでいるとパパが嬉しそう。
ルールを重んじ、パパの顔色を気にする子になってしまう
そんな本末転倒な可能性も出てきます。
子供にとってのご褒美はお菓子や、物だけではありません。
親の褒め言葉なんかも素敵なご褒美になります。
ついつい、こっちが正解だよ!っていうのを強く感じさせるような
褒め言葉を伝えてしまっていないでしょうか???
それ自体がアンカリング。
大前提を子供に作って、白黒をはっきり分けてしまうような
固い思考を生んでしまう可能性があるんです。
子供の自発性は親は無くとも子は育つ!の先にこそ実は存在します。
何事も経験させ、その経験の為であれば、尻拭いする覚悟を親側が持つ事。
そっちの方が余程大切でしょう。
ちなみに冒頭の滑り台で我が子は・・・???
その注意受けてる子の横を逆走していましたw
誰かに怪我させるでもないし、自分自身がこけて怪我して泣く程度なら
全然放置w
他の知らない子とワーキャーしまくってて、
良いぞ良いぞ!って感じでしたw
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