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精神障がい福祉の世界で未だに理解出来ない10の事。⑥メンタルケアが雑。

え?精神障がい福祉の世界で・・・
メンタルケアが雑ってどういう事???

精神障がい福祉の世界で未だに理解出来ない10の事。②就労意欲の確認。
シリーズの中で書かせていただいてきましたが、
障がいを認められた方の一定の流れのようなものがあり、
その流れの中でそれぞれの事業者がそれぞれの事業の目的に沿って
ご利用の方々を導いていきます。

ではメンタルケアに当たる部分というのは
現状、どこに委ねられているかと言えば・・・

まだまだ医療の現場が中心となっていると言わざるを得ない。

精神障がい福祉の世界で未だに理解出来ない10の事。

⑥メンタルケアが雑。


医師の指示、医師との連携・・・
それが基本。

福祉と言うのは、医療の現場で見切れない部分に関して
セーフティーネット的な要素で存在している。

最近叫ばれている包括ケアシステムでは
社会全体で見よう!って方針が描かれていますが、
厚労省のHPに書かれているものを熟読していただければ、
メンタルケアに関してはやはり医療の現場に任せるとしか
読み解けない状態があります。

「病院?薬だけもらえればそれでいい・・・。」

精神疾患、精神障がい10年20年と歴が長い人達ばかりと
関わってきたからこそかもしれませんが、
こういう言葉が当たり前のように聞こえてきます。

「病院より山田さんのカウンセリングが私には効いてる感じがあります。」

5分診療。いつもの通りの投薬だけが淡々と行われる医師とのやり取りでは
言うまでもなく、効果と呼べるようなものは期待できないんです。

しかしながら、

医療現場の判断で「福祉サービスの利用が望ましい」と言われなければ、
現時点で福祉サービスというものは利用が難しい。

あくまでも福祉サービスというものは基本的に主治医の指示が
ベースに存在して成り立つものでしかないんです。

サマリーと呼ばれる患者さんの思考、行動の傾向や病状・・・
医師から受けたそれらをそのまま受け入れ、
自身の事業所でやるべき事をただただ遂行していく。

そんな事業所も多い。

目の前にいる人は精神疾患、精神障がいと言われてしまった方であり、
メンタル的な問題、課題が多々見られるのは当然なんです。

が、

場当たり的な対処や投薬確認、睡眠確認などを基本としての
体調管理等々でやった気になっている方々をよく目にします。

医療現場で十分ならば、

変な話、精神疾患、精神障がいの方々の
離職率は依然として高いままなのはおかしな話ですし、
治療の結果、改善が見られる人達が
もっともっと増えていなきゃ不自然なんですよね。

入院が出来るどの病院も満床である事や新規の患者さん受け入れに
数ヵ月待ちの病院ばかりである事も不思議でならない訳です。

医師からの指示や諸々を真面目に受けていた時期もありましたが、
諦めにも似たような言葉を聞く事も多く・・・
それらを聞いたところで現場で見えてるものと全く違う事にも
違和感しか感じなかった。故に・・・、

メンタルケアや心理的な療法も含めて、
もっともっと医療任せではなく、現場でやるべきだろうと思って
様々な会議や勉強会で意見させていただいてきました。

が、

そんな余裕ないみたいですけどねw

余裕がないと出来ないって何??って話ですが。

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