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働くってなんだろう(SmartHRの動画を見て、表現者の働き方について考えてみた)

まずは、今話題のSmartHRが作成した下記の動画をみて欲しい。
非常に素晴らしい動画なので、是非一度は見て欲しい。

これを見て改めて、働くを考えてみた。(表現者にとっても、とても重要な考え方ではないか、と思う)

サラリーマン誕生~高度経済成長期

明治維新を境に西洋の文化が日本に入っていき、日本で最初に株式会社ができたのが、1893年(明治26年)の日本郵船とされている。その後、ビジネスという枠組みで株式会社が立ち上がり、いわゆる知的労働というものができてきた。

そして1920年代にサラリーマンの枠組みができあがり、その後、第二次世界大戦を経て、戦後復興のため「終身雇用」「年功序列」ができ、雇用の創出・安定を図り、高度経済成長期に突入した。

週休二日制ができたのもこの頃で、当時はモーレツ社員という俗語ができるほど、死に物狂いで働くサラリーマンが数多くいた。

バブル景気から平成の時代

バブル景気と聞くと、もはや僕ら若者にとっては伝説の時代。空からお金が降ってくるだの、一晩でいくら使っただの、毎日睡眠時間が2~3時間で遊んでいただの、とにかくクレイジーな時代だったと想像している。今でも使われている「花金(=花の金曜日)」という言葉もこのころに誕生したそうだ。

そしてバブルが崩壊。企業が相次いで倒産していくなか、「就職氷河期」と呼ばれる社会課題が浮き彫りなっていった。

そして1995年のIT革命を機に、一気にインターネットが普及し、働き方も大幅に変わっていった。

その後の変遷は、今の若者も知っての通りだろう。

趣味と働くの境界が曖昧になってきた

よく言われることだが、「働く」はあくまでも手段である。

お金を稼ぐ、社会と繋がりをもつ(社会の一員になる)、自己実現を達成した、、、、、多くはそういった目的を達成するための手段という側面を持っている。

一方で趣味(遊び)とは、そもそも趣味をすること自体が目的であり、つまりはそのプロセスを楽しむことが重要であるとされている。

インターネットの影響で、働き方・お金の稼ぎ方に多様になってきた。そのおかげで、今まで趣味でしかなかった遊びが仕事になっていったのである。

表現を仕事にするということ

表現・芸術・文化活動を仕事にしてる人たちは、少なくともその活動が好きで始めている・続けているのだろう。

本来は好きでしていたこと=趣味であったこと=プロセスを楽しむことが、いつしかお金を稼ぐ、社会と繋がりをもつ(社会の一員になる)、自己実現を達成するための手段としての側面を持ってしまっている。

目的と手段は、その対象に混在している状態。僕の知る限り、僕が会ってきた表現者達は、どこかの段階で少なくともこのジレンマに陥っている。

こう考えると、表現の仕事一本でいくということは、すごく茨の道だろう。それでもその選択を選んだ人を尊敬する。

また表現活動は好きだけど、あくまでも趣味として(たまに小金を稼ぐ)位置付けている人も、非常に賢い選択なのだろう。こちらも僕は尊敬する。

または第3の方法があるのか、どれも選んでも僕は表現活動をしている人達を応援していきたい。

Shotaro


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