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【小規模事業者向け】自作マーケティングオートメーションででっかい成果を生み出す! 〜1.MAとは?Google Apps Scriptとは?〜

こんにちは、よさそう®です。

5年ほどまえからマーケティング戦略から実行までサポートしている、とある組織でGoogle Apps Scriptを活用してマーケティングオートメーション(以下、MA)を実装してみました。
とてもよい成果を生み出せたのと、小規模の事業者さんで活用できる手法なのでまとめてみます。
と思ったのですが、1つの記事では長くなるので、何回かに分けていきます。

この記事の対象者

  • 中小企業のマーケター

  • MAを実行してみたいけど効果が見えないので迷っているマーケター

  • MAを実行してみたいけど予算がもらえないマーケター

  • MAってなに?なマーケター

  • 自分でMAを実装してみたい人

マーケティングオートメーションとは?

日本語に直訳すれば「マーケティング活動を自動化する仕組み」となります。

マーケティング活動とは幅広で考えると、見込み顧客に知ってもらって、興味を持ってもらって、試してもらって、買ってもらって、使い続けてもらって、また買ってもらって、誰かに勧めてもらう、そんなすべてのお客様の行動を促す仕掛けです。

具体的にはメールやLINEでメッセージを送ったり、アプリにプッシュ配信したり、広義でいえばWeb広告もマーケティングオートメーションのひとつです。

それらの活動を”シナリオ”と呼ばれる一連のつながりに乗せて、見込み顧客やお客様に届け、企業とのコミュニケーションを行い、買ってもらえるように、好きになってもらえるようにする仕組みです。

なぜマーケティングオートメーションなのか?

さきほど書いたこと、ほんとうはお一人お一人に丁寧に行いたいのがマーケターの本心です。

もちろんお客様が10人、20人なら一人でも丁寧にご対応できます。

だけど100人、1000人となるとなかなか難しいです。だけどせっかく興味をもってくださったり、ご購入してくださったりしたのだから、もっと好きになってもらいたい、お客様の購入がよかったものだったと思ってもらいたい。

そうしたマーケターのジレンマを解決するのがマーケティングオートメーションです。

マーケティングオートメーションはどこで機能している?

たとえばあなたがAmazonで本を注文します。そうすると「こちらの本もおすすめ」といったメールが翌日に届きませんか?

それから不動産や保険のお見積りをとると、その内容にまつわる情報がメールやLINEで日を開けて送られてきませんか?

そうした仕組みがマーケティングオートメーションの一つです。なのでインターネットが日常化したいま、私たちの生活とマーケティングオートメーションはとても近いところに存在しています。

Google Apps Scriptとは?

Google Workspace(以前はG Suiteと呼ばれていたサービス)で動作するプログラム言語です。

Javascriptというホームページ制作で使われるスクリプト言語に似ています。
そしてGoogle Apps ScriptはGoogle Document、Google Spreadsheet、Google SlideでExcelマクロのようにプログラムを組んで、さまざまな自動化を実現できます。

たとえばGoogleの翻訳関数を使えば、英語で書かれたGoogle Slideを日本語に変換することも可能です。(翻訳精度はご愛嬌ですが)

なぜGoogle App Scriptsとは?

世の中にはさまざまなマーケティングオートメーションツールやサービスが存在しています。

ですが、どれも大企業だったりマーケティング予算が潤沢だったり、コミュニケーション対象数が数万人からを想定しています。

つまり小さい規模の企業だったり、マーケティング予算がない組織にとっては、手の届かない存在なのです。

一方、Google App Scriptsは無料版のGoogleアカウントでも使えます。(いろいろと制限はありますが)

そしてGoogleアカウントを利用するので、Gmailでメールを送れるのです。
つまり、あなたがお客様や見込み顧客のメール送信同意をとったリストをGoogle Spreadsheetでもっているなら、Google Apps Scriptでプログラムを書くことでMAを実現できるのです。

実装した仕組みとマーケティング目的

見込み顧客となるかたたちのリストをGoogleフォームで収集します。収集したリストについてメール送信の同意が取れた方にのみ、サービスの内容をよく知ってもらうために受付から1日後、3日後、5日後にメールを送りました。

マーケティング目的は、メールを受け取った見込み顧客のみなさんに、ある重要な行動をとっていただくことです。

ちなみにメールを送ること自体もGoogle Apps Scriptのトリガー機能で自動化できます。
そして申込みから何日後という計算もGoogle Apps Scriptで計算できます。

成果

ざっくりお伝えすると売上につながるとある重要な行動が、以前と比べて約1.7倍に増加しました。
そして売上もその数字に近い結果となりました。
ま、マーケティングはきちんと行えば1.5倍くらいの成果は出せるのですが、こちらの場合、すでにその域を超えた後なので、もともとの状況から比較すると3倍近くの成果になっております。
きちんとマーケティングと成果の話はこちらにもありますので、もしよろしければどうぞです。

準備

さて、こんな素晴らしい成果が出せるMAに興味をもったかた、迷っていたけどやってみようと思ったかた、いらっしゃると思います。

だからといっていきなり取り掛かってはいけません。
MAを実装する上でまず大事なことは、お客様にどうなってほしいのか?を考えることです。

状態の変化を起こすために、変化する前と後に思いを巡らせ、お客様にとって状態変化のハードルになっている事象をMAによって取り除くのです。

このハードルを取り除くための一連のプロセスをMAでは”シナリオ”として実装します。
このあたりはこちらの書籍でカスタマージャーニーの作り方からMAシナリオへの落とし込みを解説してくれているのでご参考ください。

この準備ができてはじめて、メールコンテンツを準備して、Google Apps Scriptで実装となります。

次回予告

次回はG SuiteとGoogle Apps Scriptを使ったMAの実装と気をつけるべきことをお伝えする予定です。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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