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読書感想 「プロジェクト・ヘイル・メアリー」(ネタバレ含みます)

こんにちは、よさそう®です。

今回の読書感想は「プロジェクト・ヘイル・メアリー」です。あの「火星の人」のアンディ・ウィアーさんの最新作です。昨年末に発売されていたのは存じ上げていたのですが、上下巻で4,000円とちょっと強気な価格設定に尻込みしていました(笑)

ですが、そんな尻込みしていた自分が「なんでももっと早く読まなかったんだろう」と後悔するくらい面白い作品に仕上がっています。

それで、今回の読書感想はネタバレを含みます。なるべく抑えめにしようとおもいますが、これから読もうと思っている人は、読後にお読みになることをおすすめします。

導入部分

太陽から発せられるエネルギーが徐々に現象していることが、天文学者の観測により判明します。その原因を突き止めるべく各国が観測をしたり、人工衛星による探索を試みます。その結果、太陽のエネルギーを食べてしまう微生物の存在を発見します。このまま放置しておくと地球環境は急速に寒冷化し、生物が住めない惑星となってしまう。これを阻止するべく各国の科学者たちにより地球を救うためのプロジェクトが立ち上がります。

印象に残ったこと

もう全編に渡って印象に残ります。導入部分も含めて随所に”アンディ・ウィアー節”が散りばめられていて、読んでいるだけで理科系の復習だったり、あらたな学びがあったりして、勉強になります。

さて、このお話は2つの軸で展開されていきます。1つは現在進行形で進んでいる地球を守るためのお話し、もう1つはその状況にいたるまでに地球で起きていたお話しです。

特に物語の始まりは、読んでいると「なんだこれは?」と思うような始まり方です。それが少しずつ物語の過去と現在をつながって状況が判明していきます。ここにも仕掛けが隠されていて、「あー!そうつながったの!」という感じが小気味いいです。

そして上下巻の4分の3くらいの内容が、正直導入の状況からは想像を絶する展開となります。もし自分が同じ状況に陥ったときに、主人公と同じように振る舞えるだろうか?と自問自答していました。

どういう状況になるかというと、「未知との遭遇」が起きるのです。宇宙空間で知らない惑星に住む者が出会い、言葉もわからないなかで、少しずつお互いを理解して、協力し合うプロセスが描かれていきます。

あくまでもSFなので作者の想像であり創造なのですが、とてもリアリティを感じられる描写に厚みがあり、「そうなるのかもしれない」と思えて仕方なかったです。

この本を読むとあらためてしっかりコミュニケーションを取ることの大切さと、その難しさを感じます。またホモサピエンスを第三者的に評価してくれる生物がとても重要であることも感じます。

科学の要素、そして未知との遭遇的な要素などどれもエキサイティングでした。下巻は数時間で読み切ってしまうほど、後半にかけての怒涛の物語の展開は、ぜひ体感していただきたいです。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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それでは、また。

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