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パンみみ日記「歯医者で金利を知りたい人だと思われる」

日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。


1月12日(金)
冬の朝に絶望的に弱い。永遠にふとんにくるまっていられる。自分の寝坊対策については長年研究を続けてきた。現在は、QRコードを読み取らないと音が停止しない目覚ましアプリを使うことに落ち着いている。

なおかつ、QRコードをトイレとお風呂の壁に貼り付けているので、そこまで歩かなきゃいけない。しかも、どちらのコードを読み取れば止まるのかランダムに設定している。朝イチから室内をウロウロしなきゃいけないので、起きられるようになった。

しかし最近はそんな対策も虚しく、寝坊してしまう。目覚ましが鳴りっぱなしのまま、30分くらい寝続けているのだ。

もう、対策しようがないよ。音量MAXだし、聴力を鍛えるとかしか方法ないよ。プロ二度寝リストとしての実力が遺憾なく発揮されている今日この頃。


1月13日(土)
歯医者へ。初診だったのでドキドキしたのだけど、治療が丁寧で説明もわかりやすい。安心だ。

治療中、歯科医の方のお腹が「ぐ〜」と鳴った。ポジション的にめちゃくちゃ聞きやすい位置にいるのだけど、口をあんぐりあけているので「お昼時ですしね」みたいなコメントも差し込めない。洗浄の「シュー」という音だけが続く。

ひと通り検査が終わり、「院長が来ますので少々お待ちください」と言われる。待っている間の気遣いなのか、歯が映っていたモニターがテレビ番組に変更された。

有吉のロケ番組が流れ出した…のもつかの間、助手さんがチャンネルを変える。変える。変える。ぼくの好みに合わせようとしてくれているのだろうか。

チャンネルが一周し、有吉のロケ番組に戻ってきた。うん、これが1番楽しそう。すると、少しの間を置いてまたチャンネルが変えられた。ワイドショーだ。金利の仕組みについて解説している。

そこで満足したのか、助手さんは席を離れた。…ぼくが好きそうな番組はコレだと判断されたのか。そんな、そんなに固そうですか?金利について知りたそうな顔してましたか?

少し戸惑いながらも、せっかくチョイスしていただいた番組なので、食い入るようにして観た。うん、バラエティが1番いいね。

その後の院長の説明はとても丁寧で、職人気質を感じた。よいクリニックを見つけた。いつか「さっきのチャンネルでいいです」と言えるような関係を築いていきたい。


1月14日(日)
行きつけの喫茶店へ。マスターに「最近は走ってるの?」と聞かれる。年末年始でだらけてしまった旨を伝えると、「ダメだよ〜!」という反応が返ってきた。

マスターは厨房に戻った後も、奥さんに「あいつ意思が弱いな。気合入れてやらないと」とぼやいていた。いつの間にか顧問の先生みたいになっている。どういうモチベーション…?

店内でお客さんがぼくだけになり、テーブルの向かい席にマスターが腰かけた。

「この本のあとがき、ちょっと読んでみてよ」

棚から文庫本をスッと取り出した。手渡されたのは、カフェが題材となった小説だった。

言われた通りにあとがきを読むと、この喫茶店の名前が登場していた。作者がここに通いながら、「どんなお客さんが来るのか」といった取材をしていたらしい。

「すごい!作家がここに来てたんですね!」と思わず言葉が漏れる。マスターは満足そうな表情を浮かべ、作家とのエピソードを語り出した。

この空間が、すっかり身体に馴染んできている。このお店を見つけられて、よかった。


1月15日(月)
図書館で目を引くチラシがあった。

絶対おもしろい!!高校生たちがオススメ本を熱く語り、戦う温度を体感したい!しかも、朝井リョウゲストなの!?行きたい行きたい行きたい。

と思ったけど、申し込み締め切りが過ぎていた。ドラえもんを呼べ。土曜日の自分に会わせてくれ。歯医者なんて行ってないでビブリオバトルに申し込むんだ。

来年は絶対行くぅ…!


1月16日(火)
営業で外勤。商談後に街をぶらつく。お腹が鳴ったので、孤独のグルメのごとくお店を探す。

豚汁専門店が目に入った。ぼくのかつての文章「いろんな自分のベストテン」を引用してくれた記事をふいに思い出した。(百かさんは、たべもので豚汁が1位って書いてたな…)

ふらふらと導かれるように店内へ。麦味噌か米味噌にするか聞かれ、違いがわからず勢いで「こめみそで!」と言った。麦味噌も気になる。

でかでか豚汁

めちゃくちゃおいしくて温まった。ウチの最寄駅に豚汁専門店できないかな。クラウドファンディング実施されたら支援してでも建てたい。

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