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パンみみ日記「トークもカメラマンの実力説」

好きなnoterさんたちに憧れて、日記を始めました。いつもは明確に書きたいことが浮かばないと文章にできない。それなりに中身がないと投稿できない。

けれど、日々のできごとをかき集めたのなら。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。名付けて「パンみみ日記」。

転職活動が本格化して、めちゃ間が空いてしまった!(言い訳)


10/31(月)
通勤時、手袋が必須になってきた。北海道はもう冬である。コートを着ている人もちらほら。

その中で、ダウンコートを着ている女性が目に入る。けれど、背中の上の方にブランド名のタグがバーンと出ている。裏表、逆に着てないかい?朝だから急いでたのかな。

時は流れる。仕事を終え、帰り道にスーパーに。すると、そこにも同じデザインのダウンコートを着ている人を発見。もれなく背中にタグが出ている。この人も逆に着てる!?

違うか。そういうデザインなのか。流行ってるブランドなのかな。そういうの疎いから知らんだけか。え?ほんとに??誰か教えて??


11/1(火)
仕事終わり。甘いものが食べたいなぁモードに。帰りにスーパーでデザートを買おう。目についたのは、「森永メロン牛乳プリン」。なんだこれ。初めて見た。

興味本位で購入。食べてみると、いわゆる「お菓子のために作られた人工のメロン味」なのだけど、後味はスッキリでおいしい。好き嫌い別れそうだけど、ぼくは好き。

見たことないし、パッケージのデザインから推測を始める。北海道のローカルプリンで、昔からあるやつと見た。道民が給食のときジャンケンで奪い合うやつでは?

調べてみよう。今年の7月から全国販売してるらしい。真逆やないかい。

期間限定って書いてあったね


11/2(水)
仕事中。ノミコ(飲み好きな後輩・仮名)が、いそいそと近づいてくる。そして、机にメッセージカードを差し出した。なんだろう。直近で異動する人はいない。

「来週から、ツキコが入院してしまうので。色紙を作ろうかなって。カード10個しかないので、よさくさん選抜メンバーです。」

ツキコとは、半月板を損傷した後輩である(仮名)。ノミコ優しいな。後輩のために色紙を作るなんて。

ツキコも入院生活は寂しいだろう。メッセージカードに、心を込めて書こう。

「松葉杖で出社したときの最初の会話が『よさくさん、おんぶしてもらってもいいですか』だったのは衝撃を受けました」と書き連ねた。早く元気になってほしい。

11/4(金)
仕事中。ノミコが顔を俯けながら、近づいてくる。

「私、よさくさんに謝らなきゃいけないことがあって…」

ノミコのこんなにションボリした姿は初めてだ。どうしたんだろう。何か仕事でミスをしたのかもしれない。けれど、心当たりが全くない。

まぁどんなミスでも、ちゃんと受け入れてあげよう。ただ、先輩として、再発防止の指導はキチンとしなきゃだよな。さぁ、何が起きたのか言ってごらん。

「一昨日よさくさんに書いてもらった、ツキコのメッセージカードなんですけど…。ハリキリすぎちゃって、台紙につけるときに真っ二つにしちゃいました…!」

どんなハリキリ方だよ。というか、深刻な雰囲気出し過ぎだろ。

ノミコの手には、真ん中に亀裂の入ったメッセージカードが。悲しげな眼差しをぼくに向ける。

拍子抜けして吹き出してしまったが、新しいメッセージカードを書き直した。ノミコは嬉しそうに受け取った。今日も平和。


11/5(土)
転職活動に使う証明写真を撮りに、写真屋さんへ。写真屋なんて久々なので、ちょっぴりドキドキ。そこは商店街の中にある、おじちゃんが1人で切り盛りしている写真館。

店内には芸能人の写真も飾られていた。(芸能人の撮影もする腕のある人なんだな…)と少しワクワク。

受付を終え、スーツ姿で広いスペースのイスにちょこんと座る。おじちゃんに「もっと口角上げて〜いいよいいよ〜!」と盛り立てられながらパシャパシャ。

撮影後は、編集ソフトでおじちゃんが加工をしてくれる。肌のトーンを上げたり、髪の毛がピョーンってなってるのを消してくれたり。

おじちゃんは編集中、たくさんおしゃべりをしてくれた。お兄ちゃんは学生?あ、もう社会人。転職かい。今どんなお仕事してるの?そっかぁ。俺もその企業にはお世話になってるよ。なんたって4年前にね…。

てな具合に、バンバン自己開示を始めた。初めて会ったのに、ぼくも自然と自分の話をポロリとこぼせる安心感があった。

そのときに思い出した。聞いたことがあるぞ。プロの写真家は、撮影が上手いだけでなく、「会話のプロ」だと。

結局、カメラを構えている人に安心感を抱けないと、いい表情は出ない。真のカメラマンは撮影前の会話から、被写体の表情を引き出すことができるのだ。

おじちゃんは人との距離を縮めるのが上手い。納得だ。ぼくの写真の表情も、素が出せている気がする。これがプロの仕事か。

とか思ったけど、冷静におじちゃんと仲良くなったの撮影後だわ。撮影する前は、ほぼ会話なくシャッター押してたもんな。関係なかった。

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