「転職ずんどこ日記」をはじめます

去年から、頭に「転職」というワードがぼわわんと浮かび始めた。

（ぶっちゃけ今の仕事を続けていくモチベーションが湧かない…）
（もっと自分には、向いてる仕事がある気がするんだよな〜）

そんなことをずっと考えていた。「転職すれば叶うのかな」という気持ちは、じわりじわりと大きくなった。

けれど、「本当にやりたいこと」があるわけではない。「転職して何がしたいの？」と聞かれても「いや〜」と頭をかいて終わっちゃう。

当然、転職しようにも、どこに転職すればいいのか分からん。何から始めればいいのか、さっぱりなのだ。

それでも社会人5年目に差しかかり、周りに転職する人が増えた。新たな未来を見つけて、去っていく。けれど転職した人は、結果しか教えてくれない。「〇〇会社に転職するんだ」って。

「どうやって業界決めたの？企業はどうやって調べたの？」
「何社くらいエントリーした？通過率は？」
「転職の面接ってどんなこと聞かれるの？どう答えたの？」
「内定を承諾した決め手は？何が今より良いの？妥協した部分はあるの？」

本当はこれくらい、転職者をつかまえて根掘り葉掘り聞きたい（笑）。でも転職ってデリケートな内容だから、突っ込みづらいんだよね。

本当はプロセスの部分を知りたいのに。転職のフローだけじゃなく、どうしてその選択をしたのか、どんな悩みを抱えていたのかという「感情のプロセス」も知りたいのに！

「転職」はぼくの中で、実態の分からないブラックボックスと化していた。そうして手がつけられず、時間だけが経ってしまった。

それから1年。なんやかんや転職活動に踏み切った。手探りだったけれど、今まで見えなかった「転職の実態」がひとつずつ見えてきた。でもやっぱり、知らないことだらけ。

転職やキャリアに関する本を読み漁りながら、何とか転職に励んできた。ただ、転職活動が終盤に差し掛かり思うのは

「去年やっとけばよかった〜」

なのだ。

完全に個人的な事情だけどね。今年に異動になり、新しい環境で忙しい部署になったから。仕事をしながら平日に転職活動するのはなかなかハードだ。心理的にも時間的にも余裕のある去年の方がよかった！

けれどもここで、1年前のぼくの声を聞いてみよう。

（転職を始めようにも、周りの人がどんな感じでやってるのか知らないし、イメージつかないんだよな〜）
（あ〜転職のステップと、どんな悩みが待ち受けているのかをリアルに知れる日記みたいのがあればな〜）
（面接の成功術とかも知りたいけど、1人の人間がキャリアや人生を考えた上での葛藤や悩みも書かれていたら、共感できるんだけどな〜）

はいはい、そうですよね。転職のコンテンツって、ノウハウとかに特化してることが多いからね。

よし、そんな困っている1年前のぼくに、今のぼくからプレゼント。君が欲しい情報が書いてある、転職日記を授けよう。

未来の自分に向けた日記じゃなくて、過去の自分に向けた日記。届かないけどね。

だけど、同じような人がいるのなら。転職したいけど、一歩踏み出せない人。転職を決意したけど、何から始めていいかわからない人。転職活動をしているけど、壁にぶち当たっている人。そんな誰かの力に少しでもなれるとしたら、嬉しい。

というわけで、転職の流れを日記にするぞー！転職活動は一般的に1〜3ヶ月と言われている。でもこれってエントリーから内定までを意味している気がして。

やりたいことがハッキリしている人は別として、（転職するべきなのかな）（どこにエントリーしようかな）の「お悩みタイム」も転職活動期間に含めるとめっちゃ時間かかる。

ぼくは「お悩みタイム」に時間がかかったし、途中で盛大に転職の軸がブレたので半年くらいになった。

けれども、転職の軸がブレたからこその、心の揺れ動きなんかも日記に書きたいな。

年収を上げる転職術とか、面接の必勝法とかカッコいいことは教えられない。でも、1人の転職経験者として伝えられることがあれば。

成し遂げたいことが決まっていない人が、どんなステップを踏んで転職していくのか。そんな物語が道しるべになれば。道しるべは言い過ぎだけど、「そんな道もあるんやな」って知ってもらえたら。

社会人5年目のよさくが悩みながら、ずんずんどこどこと、初めての転職に向き合う日記。「転職ずんどこ日記」はじまるよ！