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写真に「心」は写るけど、カメラマンは知らなくていい

ポートレート始めて、この4月で2年になりました。写真のことや、日々の考えてることの整理としてnoteを始めてみることにしました。

「写真は嘘がつけるし、心も本当の姿も写らないよ」

と、僕はかなり昔にあるモデルさんに話したことがあります。すると、そのモデルさんは軽やかにこう返してきました。

「そんなことないよ。写真には心も本当の自分も写すことができるんだよ」

そのまっすぐで当たり前のような否定を聞いて、僕はすんなりと考え方が変わったんです。「写ってる彼女本人が、心が写ると話してるんだからきっと写るんだろう」と。

だから何も心配ない。
心も本当の姿も写るから安心していい。

でも、僕らカメラマン側は結局、最後の答えは知れません。「相手の心が写ってるか、写ってないか」はわからないんです。ただ相手に聞くのも野暮で違う気がするし、カメラマンは知らなくていいことなんだと思っています。モデルさんの中で「心が写った写真」として残ればいいやと。

むしろカメラマンに大事なのは「写る」って信じてないと、本当に心が写る瞬間を見逃しちゃうと思うんです。

そんな悔しい思いはしたくないから。別に結果を知れなくても、信じることだけは続けるのがいいなと思っています。

よる

モデル 望月まことさん(2018年夏 引退)
撮影:2018年3月
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