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日記 2024/5/6~ 十二国記再読中

2024/5/6(月) 一人時間をもらった日。旦那くんが息子を実家に連れて行ってくれた。
『十二国記』を再読している。『月の影 影の海』は何度読んでも全然飽きないし、壮大なスケールの物語にはむしろ、読む度に違うおもしろさや解釈が見えてきたりして、毎回新鮮な気持ちで読んでいる。一人の女子高生が異世界に連れ去られ、そこが元々の自分のいる世界だったと言われ、理不尽な仕打ちや過酷な試練を受けながらも人として成長して、その世界で生きる意味を見出していく...大雑把にまとめると今ではよくある〈異世界転生もの〉ではあるが、そんじょそこらの話とは比にならないぐらい、スケールの大きさと物語の奥深さがこの作品にはある。緻密に考え抜かれた設定が基盤にあり、そこからいくつもの物語が枝分かれして、この十二国記の世界観を作り上げている。何度読んでも小野先生はすごいなあと心底思うのだ。主人公だからって甘くないのがこの作品の読みどころでもある。わたしたちの現実世界も、人生そんなに甘くないぞと、作品を通して伝えているような気がして、少し気を引き締めながら読み進めるおもしろさもある。人生において何度も読み返したい本だと思う。


お昼は冷麺を食べる。夏になると特に食べたくなるのだが、わたしは季節問わず食べたい。あの麺の食感がすきで、なので春雨も好きだし、こんにゃくもイカもタコもホルモンも、とにかく食感とか歯ごたえとかがあるものがすきなのだ。話はそれたが、冷麺を食べると最近想う短歌がある。

噛めるひかり啜れるひかり飲めるひかり祈りのように盛岡冷麺/くどうれいん

ほんとにそうだと思う。細く透き通っているような麺は光っているようにも見える。神々しくもあり、ありがたさも感じるような、祈りたくなる気持ちにもなる。この短歌を読んだとき、まさにそうだと思ったのと同時に、くどうれいんさんの盛岡冷麺に対する愛も伝わってきた。すきなんだろうなあ、れいんさんも、(盛岡)冷麺が。わたしは、(安いので)もっぱら業務スーパーのを食べているが、盛岡に行って本場の盛岡冷麺も食べてみたいなあと思っている。

2024/5/7 DIYの続き。トミカ収納を作った。100均の材料で簡単にできるもの。どうしても白にしたくてペンキを塗ったのでまあまあ時間がかかった。壁付けしようと思ってたけど、置いたままでも十分なのでしばらく様子を見ることにする。並べて収納できるっていうだけで全然違う。最近トミカで遊ばなくなったなあとは思っていたけど、気に入ってくれたみたいで、これからも遊んでくれそうな気がする。見やすさ、取り出しやすさはやっぱり大事。



2024/5/8 修理に出していた掃除機が帰ってきた。ルンバもあるがリビング以外は掃除機で掃除したほうが早い気がする。物をどかしておいたり、上げ下げする手間がまどろっこしい。今の掃除機が壊れたらコードレスにしたいと母と話している。
十二国記 『風の万里 黎明の空』を読み終わる。ベスト三位に入るぐらい好きな話。陽子が慶国をどう収めていくかがこの物語のメインとなるのだけど、他国の祥瓊と鈴の二人の成長物語でもある。人ってそんな簡単に変われないとも思うけど、まず変わりたいと思うことが大事で、変わろう思わなければ何もはじまらない。そんなの当たり前のことで、別にどうこういうつもりはないのだけど、この物語を読んでると、それすら最初から諦めてた自分にも気づいて、はっとさせられる。人生に迷ったときや、悩んだときに勇気や力をくれる、シリーズ全体に共通してることで、だからたくさんの人に読まれているのだうな。
そして、この物語のラスト、初勅をいう陽子がとにかくかっこいい。

「他者に頭を下げさせて、それを己の地位を確認しなければ安心できない者のことなど、私は知らない」
「そんな者の矜恃など知ったことではない。──それよりも、人に頭を下げるたび、壊れていくもののほうが問題だと、私は思う」
「真実、相手に感謝し、心から尊敬の念を感じたときには、自然に頭が下がるものだ。礼とは心の中にあるものを表すためのもので、形によって心を量るためのものではないだろう。礼の名のもとに他者に礼拝を押しつけることは、他者の頭の上に足を載せて、地になすりつける行為のように感じる」
「地位でもって礼を強要し、他者を踏み躙ることに慣れた者の末路は昇絋の例をみるまでもなく明らかだろう。そしてまた、踏み躙られることを受け入れた人々が辿る道も明らかなように思われる。人は誰の奴隷でもない。そんなことのために生まれているのじゃない。他者に虐げられても屈することのない心、災厄に襲われても挫けることのない心、不正があれば糺すことを恐れず、豺虎に媚びず、──私は慶の民にそんな不羇の民になってほしい。己という領土を治める唯一無二の君主に。そのためにまず、他者の前で毅然と首を上げることから始めてほしい。」
「諸官は私に、慶をどこへ導くのだ、と訊いた。これで答えになるだろうか」
「その証として、伏礼を廃す。──これをもって初勅とする」

十二国記『月の影 影の海(下)』p388~390より

晩ご飯は、牛肉も小松菜の炒め物、チャーハン、筑前煮、父のお土産の鰻と天ぷら。小松菜ってほうれん草と違って癖が強くて、あまり食卓に登らなかったけど、牛肉との相性が抜群なことに気が付ついた。牛肉の脂の甘みが小松菜の青臭さを減らしてくれている。とても美味しかった。



2024/5/9(木) 教育委員会の担当の人が新しくなったので、息子の幼稚園での食事の様子を見に来た。朝から緊張していて、何をしていてもあまり集中できなかった。無事に終わってほっとしてる。伝えたいこともちゃんと伝えた。

2024/5/10(金) 息子が帰ってきてから、花壇づくりの続き。石を取る作業を今日で終わしてしまおうと思い立ち、 黙々と掘り続けてる。息子は近くで石をイチゴや野菜に見立てて、ひたすら埋め方をしていた。畑づくりごっこ。
石をもっときれいに取り除きたかったけど、区切りをつけて土に籾殻も混ぜてならした。根詰めるとどこまででもやり続けてしまうので、ほんとよくない。時間の使い方も身体への労り方も下手くそすぎる。
明日ペンギン文庫に行こうと思い、旦那くんも誘ってみた。気になっていたようで乗り気だった。取り寄せしてもらってる本を受け取りに行く。
夜ご飯は、お雑煮、鶏肉の甘辛炒め、茄子の素揚げ、めかぶときゅうりとワカメの酢の物

2024/5/11(土) 旦那くんは幼稚園の早朝作業へ。
帰ってきて支度をして11:30頃 Q1に到着。わたしは二回目だけど二人は初めてだ。早速ペンギン文庫に向かったのたが、息子は建物内を探検したがり、旦那くんを本屋に残してわたしと息子は探検タイム。何回昇り降りしたわからないぐらい階段と長い廊下を歩いた。運動不足解消になっていい。
途中で旦那くんと交代しながら本を見る。頼んでた本+一冊と息子の絵本も買う。ネットで本を買うのもすきだしたのしいけど、やっぱり実際に並んでる本を手にとって、自分の読みたい本をじっくり選ぶほうがたのしい。

旦那くんは、『偶然の散歩』森田真生(著)とあいだでかんがえるシリーズ『根っからの悪人ってきるの?』を購入。息子は5歳だけど、小さい子向けの絵本もまだまだ好きで、『おとがでるしかけえほん あかちゃん』ソフィー・ブクソン(著)を購入。電池や電子回路等を使わない音の絵本なのがとてもいい。回すと「カチ、カチ、カチ」となる音がとても癖になる。
そんなんで、駆け足ぎみの本屋時間だったけど、一人で行く本屋と違って、家族と行く本屋もまた違ったよさがあった。たまになら。
ボタコーヒーのアイスコーヒーも飲みたかったし、カフェにも入りたかったけど、本を買いすぎたので我慢して、帰りにマックのドライブスルーによった。期間限定のマックフロート「3種のかんきつミックス」は、薬のような味がしておいしくなかった。

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