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「   」


緩やかな洗脳につき
くるくる廻る宇宙を模した遊具は撤去され
代替えの閉塞感型地雷が埋め込まれた
空き地は空間であっても場所ではなくなった

零れて落ちた爪や埃を透けた熊手で掻き集めては火にくべる
憂鬱な子ども達は何度目かの自分を殺して
新たな「鉤括弧」になってふらふらと彷徨う

あれは僕じゃないよ
これも僕じゃないの
それも僕じゃないね

追われた影から逃げたつもりで
こそこそと個は被害者から加害者へと

柩の中のカルシウム物質
死化粧も花もピカる玉も死幣も
容れても意味は無いと云うのに

だってそれすらも僕じゃないから


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