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まるちぷる あうと

みなさんが気がついていないか未体験なだけで別の世界はある。パラレルワールドとは少し違う。でも同じかな、なんていうものに時々出くわす。たとえば海外ドラマのフリンジ。あのドラマに出てくるいくつかのツール、アイテムには、あーこれだっていうのがある。たとえば彼ら彼女らが別の世界とシンクロをする時だ。どうやって?幻覚剤を使って。あれはLSDだ。たぶん。

そのシンクロを仮に「飛ぶ」と呼ぼう。シンクロも飛ぶも幻覚も、何かを言い当てているようで誰にでも通用する表現だとは思っていない。でも残念な気持ちが多分に含まれてるままに、その言葉を選ぶしかない。あとは黙ってしまうしかないのだ。話を元に戻す。

別の世界へ飛ぶ方法をここで明かしたとして、それが別の世界の存在を証明することにはならない。当たり前の話だけれど。

いろんなところで語ってきたことだから細かいことは語らないが小学生の時に催眠術をかけられその後にいくつかのトレーニングみたいなことを自らに課した。そうすれば物理的な助けを借りずに飛ぶことが可能になった。

可能になって得た仕事を長く続けていた時期もある。それは宗教的な儀式でもあり冷酷なことを公安の人間と一緒にやり続ける行為だった。あの時期が終わって長く経過したけれども、後悔というか、酷い気持ちと虚無感がずっとある。

今月、私は51歳になった。五十代に入ると「どうでもいい感」が強くなる。事実、いろんなことを遺言みたいに白状した。この3年間の「詩のお勉強」は、あの時の落とし前だ。
(つづく)

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