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居なくなる

ひとりで居るときに他人は孤独だと認識してくるけれど、ひとりでいるわたしは「わたし」と一緒に過ごしているから孤独を感じない、むしろ集団で行動しているときの、ふとした瞬間に孤独を感じてしまう、いざ死の過程を想像してしまうととてもこわくなる、死の完結のその瞬間がきっといちばんこわい、なにかに怯えて夜に一番星をさがす、手の届くことのないそれに安心する、帰りたいと居なくなりたいってすこし似てる、理由なんかないけれど、たどりつきたくていつも探してる、暗くてもあたたかい、死は誰にでも平等だ、とおもうのは死因をすっ飛ばして結果としての無の死をみているからで、死という結果に憧れているひとたちにしかわからないらしい、死んだように眠る君がいつの間にか、眠るように安らかに死んでいたら、それはとても幸せなことなのだろうね、逃げて逃げて手にいれた今は、過去のわたしがおもうほど不幸じゃなかったよってことだけ、自慢できる

作品をまとめて本にしたいです。よろしくお願いします。