9月と10月の短歌
放課後のひとりぼっちの教室で眺める雷雨嫌いじゃないよ
あなたの幸せがわたしの幸せなワケねーだろふざけんなよ!
真っ暗な台所に灯ってるポットのランプ 冬がくるよ
ヨーグルトのその白さが眩しい 健康の塊みたいで
お互いの誕生日さえ知らないが君の口癖誰より知ってる
ゆびさきについたガムシロ舐める癖 知っているのは多分ぼくだけ
ゆっくりとミルクを注ぐ横顔は天国つくる神様みたい
笑顔しかみせないきみはぼくのこと信じてないこと知っていたよ
駅前の自販機で買うネクターの甘さが染みる失恋した日
野良猫をみかけなくなり「あ、ねこだ」であなたのことを引き留められず
教室の天井からぶらさがるテレビで観た9.11
きしめんは食べることをがんばらないことを許してくれるからすき
君だけに見つけてもらう星になり願うすべてを叶えてあげたい
寒いねと吐く白い息うっすらと熱を感じる冬の訪れ
作品をまとめて本にしたいです。よろしくお願いします。