エンドロール

どうしようもうすぐそこまでエンドロールが待機してる、出演者クレジットの先頭は勿論君、知ってるメイクさんも知らない美術さんも僕らの歴史の一部です、蟻の行列はつい目で追ってしまいます、自分と同じ苗字を発見してすこし嬉しくなったりしてる、終わりは始まりだって神様は言いました、その始まりに君が隣にいてくれる保証はなくて終わりを逆再生したくなるのはいけないことですか、始まらなくていい、監督でとまるエンドロールを無視してふたりだけの世界で生きて生きて次に終わるときは永遠に終わって映写機が空回り僕らは日焼けたフィルムのなかで笑った

作品をまとめて本にしたいです。よろしくお願いします。