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三年目

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2021年の詩まとめ
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2021年5月の記事一覧

銀色のボウルで卵をとく
朝日がボウルに反射して、黄金色のいきもの未満を丁寧に菜箸でほぐして
夢の淵にひっかかったままの心もこちらがわに連れ戻す
白いお砂糖の依存性は麻薬と似ているんだって
スイパラでこっそり君は教えてくれたね
それでもわたしたちは逮捕されない
女の子はお砂糖とスパイスの配分がたいせつです
甘く薄く焼いた卵焼きをくるくると
からだとこころのシンクロを確かめるように
菜箸はいつまでたっ

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