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今この時を楽しめるように

夏の暑さを感じる今日この頃です。
私の住んでいるところでは現在28度、お休みなのでおでかけしようとお化粧をし、どこに行って何をみようかな、などと考えておりましたが、お洋服に着替えるところで外出を諦めてしまいました。
特に映画を観に行くとか、カフェに行くとか、友人に会うとかそういう予定はなかったのもあったのですが、原因は暑さのせいではありませんでした。

少しだけ私のコンディションに触れますと、私は今ダイエット中で長い道のりを歩いている状態です。長年の摂食障害でバランスを崩し、増減を経て一番痩せていた時代から+30kg増量してしまったのが現在です。
今は食事を管理して筋トレを行っているのですが、昔は食べる量で体重が調整できるものだと思っていたので拒食症も経験しています。

よって、現在の身体は一般的に言うと「痩せている」とは言えない状態で、外出のためにお洋服を選ぶのにものすごく困ってしまうという状態なのです。

可愛いお洋服を着たい、おしゃれがしたい。自分をかわいい、きれいと思いたい。でも、1日で10kg、20kgと体重は落ちないし、体脂肪も落ちなければ筋肉もつきません。
元々私は肌見せするような服だったり、ボディラインが出るような服が好きなので今の身体のコンディションでは何も着られないのです。
いえ、好きなものを着ればいいのかもしれませんが、人目が気になってしまい、それができませんでした。
私は体脂肪がたくさん乗っていても、カーヴィーな自分の身体がそこまで憎らしくないし、むしろセクシーな部分もあるくらいに考えています。
自分の理想の体型とはかけ離れているけど、今の自分の身体にも良いところもあると感じているのです。でも、いつの間にかその気持ちはネガティブな思考にとって代わり、恥となってしまっていることが多いのが実情です。

ある年海外で夏を過ごした時にはいくら体脂肪が乗っていようが肌を見せようが、他人にとってそれは特別なことではない、という経験をしました。あなたはあるがままで、それが普通だと、少なくとも私の人生で経験してきた太っていることを責められるような空気、湿度は感じられませんでした。

どちらが私に合っていてストレスがないかという話なのでご了承いただきたいのですが、私はその海外での解放された感覚が忘れなくて夏になるたびにうんと恋しくなります。私の価値は体脂肪で決まらないのだ、といういい意味でショッキングな出来事でもありました。でも、私がほとんどの夏を過ごすのは日本です。
海外に滞在して、正しいダイエットの知識を身につけて、現在思うことは、自分の軸で生活していくことで自分を守ることの重要さです。

だいぶ食べ破棄する頻度が減ったとはいえ、進行形で摂食障害を経験している私からすると「社会全体で理想とされるもの」が個人の体型にまで及んでいるというのは注意して考えられるべきことなのではないかと思います。
おそらく、つくられたロールモデルから外れた「見慣れない」ものへの受容のできなさがそうさせているのだと思いますが、人間は個々が唯一無二の存在でバラエティーに富んでいるはずなのに、一つの実態のない価値観や形に押し込もうとするのは個人的にかなり残念であると感じています。

海外に行って心が解放されたことで、人間の美しさとは外側・内側で分けられて語られるものではなくて、人間そのもののことなのだと考えるようになりました。

自分軸で生きようとすると難しいです。それはロールモデルが居ないから。
結局のところ何を選ぶかは個々の自由ですが、「個人的に」という話です。しかし、他人に決められた「何か」と同じより自分の魅力を最大限に魅せるほうが、私は美しいのではないかなと思うのです。
流行りの服を着るなとか、流行りの化粧をするなとか、そういう話ではありません。着てもいいし、してもいい。痩せるなとも言っていません。
でも、知らない人間が作り上げた何かを追い求めた結果自分を見失ってしまったり自分を恥と感じるようになってしまうのであれば、それはきっと立ち止まらなければならないのではないかな、と私は考えています。

私は今日はかわいいフリルのノースリーブで、ペールイエローに花柄の背中にカットアウトの入ったワンピースをどうしても着たかった。
でも、胸元は水着かってくらい空いてるし、脇も空いてるし、腕も出てる。
今日外では着られないけど、家の中では着られるなと思い、家で過ごすことを決めました。代わりに無難な服を選んで外に出ていたら結局楽しくなかっただろうなと思います。
自分にとって今何が大事なのか、気持ちに寄り添って肯定するという作業は時に新鮮で、気持ちがいいものです。

筋肉トレーニングも地道ですし、体脂肪を減らすのも長い道のりです。昔は毎日有酸素をして2か月で10kg落とすこともしましたが、すぐに限界が来ました。今は私にできるペースで行うことが現在の自分にできることなのだと受け入れてゆっくりと時間をかけています。
今年本格的な夏が来ても私の理想の体型にはなっていないと思いますが、好きな服を楽しんで自分のペースで生活していこうと思います。



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