見出し画像

ひとりひとりのパーソナリティを理解するには?

教育現場などではサイン,コサインなどと同じくらいに、必ず生徒に教えなくてはならないのが性教育だと思う。

それは一般的な社会常識を学ぶため。

今後のその子の人生に重要な役割となるため。

他にも様々な理由があって当然ですが、僕はそこまで性教育という分野に詳しくはない。ただ、客観的に感じたことや学校などで講師の方や教科書に載っていたことを踏まえて、素直に感じたことを書いているため、もしかしたら誰かを傷つけているかもしれない。

性教育の分野は人のパーソナリティに触れる事柄が多く、非常にデリケートだ。学校でもいつ頃から性をテーマに授業を進めていいのかは明確な判断を下せないのかもしれないし、最近はLGBTや性指向と性自認のズレなどといったことで、ひとりひとりとしっかりと向き合わなくてはならないことも多いそうだ。

だからこそ性というテーマに対して真剣に考えなくてはならない。

「男女の身体の違い」

「望まない妊娠をしない」

「パートナーと営む際は必ずゴムや避妊をする」

小,中,高と保健の授業でこういったことを習うが、やっぱり少しだけ恥ずかしさもあった。それは僕だけじゃなく他の人も同じことを思っていたかもしれない。

最近では「正しい自慰行為」といったことをオブラートに包みながら講義で教えるケースもあるらしい。恥ずかしさもあるが、実際のところ推計270万人(成人男性の約20人に1人)が「膣内射精障害」らしく、その原因の約71%が不適切な自慰行為だそうだ。(TENGAヘルスケア調べ)

しかし、最近はネットや本などから手軽に性に関する情報を手に入れることができる。それは年代を問わず、誰もが簡単に。

そういった性に関する知識を今は早い段階で得ることができるかもしれないが、間違った性の知識を得てしまうデメリットだってある。よく聞くのが「パートナーと営む際、AVで見たことを真似るのはタブー」といったことだ。

グレーゾーンというのだろうか、かなり繊細な問題まで考えたり、正しい知識を得なくては、パートナーの人生にも影響しかねない。

今まではこういった事例を学校で習うぐらいだった。そこまで頭が賢くない僕にとっては「へ~」というレベルだったが、僕は「へ~」「なるほどね」といったことを体験できるのが好きだ。

そんな性の分野でひとつだけ忘れられないことがあった。

それはある番組で放送されていたワンシーンのことで、いわゆる包茎手術といった男性の悩みを解決するクリニックの先生に密着した際のことだ。その先生は世界的にもかなり有名な医師らしく、かなりのスペシャリストだそうだ。

僕も男性だが、男性の方ならこういったことを気にする人は多いかもしれないが、どこか恥ずかしく手術といった選択に踏み切ることができない。(もちろん強制というわけではない)

多くの場合は個人のプライバシーのこともあり、淡々と作業を行い、その後のケアなども行うことが一般的だが、その先生はクリニックを受診してくれた患者さんとの関りがとっても好きだという。

手術を終えた後、先生は必ず患者さんとグータッチを交わすそうだ。それは「新たな自分で頑張れよ!」といった感情を込めて「頑張れ!グッドラック!」といった気持ちでその人を送り出すそうだ。

また、手術を終えても定期的な検査としてクリニックを訪れる際、患者さん自らがその後の事を報告する人もいるらしい。

「先生彼女できたんです!」

「今度パートナーと挑戦しようと思います」

そういった言葉を聞くのが先生は本当に嬉しいと言う。

「おぉ!よかったな!」

「よし!頑張れよ!」

最後はもちろんいつも通り「グッドラック!」という気持ちで患者さんを送り出す。その人の人生の一部に関われたことがとても嬉しく、その仕事は天職だとその先生は笑顔で話していた。

その姿に僕は感動した。

「なんて素敵な先生なのだろか。」

それ以来「性」に対するイメージは変わり、助産師以外でも人のパーソナルな部分に関わる人達や研究を続ける人達がかっこよくみえた。

「性教育」や「性」に関することは繊細で、ブラックボックスに包まれていて、普段は触れる機会も少ないかもしれないが、「性」に関する知識はこの先も必要だと思う。

それは自分だけでなく、パートナーの人生も狂いかねず、なによりそれぞれのパーソナリティを理解するのに「性教育」は重要だと思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?