INFJ,HSPの私がお薦めするボカロ曲10選
先日、こちらの記事を投稿したところ、一部の希少で善良な心優しき人々からご好評いただいた。
調子に乗った私は早速第二弾に取り掛かった。今回はボカロである。
「INFJ,ボカロ」という、ニッチの上乗せのような設定に果たして需要があるのか一抹の不安を覚えつつも、私は突き進むことにした。
なぜなら、知って欲しいからである。
ボカロは良い。
ということを。
ボカロは闇が奥が深い。
2003年にVOCALOIDが誕生してから今日までに、実に多くのボカロ曲が生み出され続けている。ボーカロイドソフトとDTM環境さえあれば、誰でもボカロPになれるのである。今、この瞬間にもネット上に生まれ続けるそれは、まるで無限に拡大し続ける宇宙のようである。
私はボカロPきくおの信者でありボカロ曲が好きであるが、本格的に聴き始めたのはここ数年の話だ。
ボカロの宇宙の中にあって、私の知識など生まれたての赤ちゃんのようなものである。
ボカロレベル赤ちゃんの私が、ボカロを紹介しても良いのだろうか、と思案したが、ボカロレベル赤ちゃんの私がボカロをあまり聴いたことがない人たちに向けてボカロ初心者向けのとっつきやすいボカロ曲をお薦めするボカロ記事を書いてみたらボカロは良いという波紋が拡がってボカロの宇宙がより拡大するのではないかと思いボカロ記事を書くことにした次第である。
上級者の方々にとっては何の面白みも無い記事であるが、
「フーン( ´_ゝ`)そのチョイスなのネ。」
と是非上から目線でご覧頂きたい。
今回も選考基準は”私の好きな”曲である。とっつきやすさは意識したが、王道からは逸れている可能性がある。
前置きはこのくらいにして、レッツゴー!
1.「フォニイ」 / ツミキ / 可不
[ P ] ツミキ [ voice ] 可不
ボーカロイドソフトには初音ミクだけではなく様々な種類があるが、私はこの可不の声が好きだ。バーチャルシンガー「花譜」の音声を使用した音声合成ライブラリである。
転調に次ぐ転調と疾走感が心地良く、中毒性の高い曲である。
2.「ノンブレス・オブリージュ」 / ピノキオピー / 初音ミク
[ P ] ピノキオピー [ voice ] 初音ミク
社会風刺的で鮮烈な歌詞を放つベテランPである。
「神っぽいな」「匿名M」「転生林檎」等、数々のヒット曲を生み出している。イラストも描くし、自身が作ったボカロ曲を自分で歌ったりしてみせる奇特な人である。
ボカロ曲はPの手によってこの世に誕生したあと、『歌い手』と呼ばれる人々が投稿する「歌ってみた」動画の盛り上がりによって更なる成長を遂げてゆく。
この「ノンブレス・オブリージュ」の歌ってみた動画の中でも私が好きな
『花譜』のカバーをご紹介する。
先程の「フォニイ」で使われていた可不のもとになった声の持ち主である。
2018年に14歳でデビューしたバーチャルシンガーである。
「命の声をしている」と評され、唯一無二の歌声と世界観で人気を博し、
2022年には日本武道館でのワンマンライブを成功させている。
聴いているこちらが過呼吸を起こしそうである。いい意味で。
3.「ロキ」/ みきとP / 鏡音リン
[ P ] みきとP [ voice ] 鏡音リン
まさかのボカロとデュエットしちゃった曲。歌っているのはみきとP本人である。軽快なリズムとベースラインがかっこいい。
ボーカロイドをPが自身の意図通りに発声するよう、音声を編集加工することを調教と言うが(私はこの表現が好きじゃない。近年では調声と言うことも多い)、鏡音リンのあどけない声をがならせているところが最高である。
4.「ECHO」/ Crusher-P / GUMI
[ P ] Crusher-P [ voice ] GUMI
海外のボカロPによる作品である。GUMIの英語の発音が素晴らしい。
セーラー服を着て頭がテレビの少女が、恐怖と混乱の中で救いを求めて足掻く様子を表現している。ボカロと狂気は実に相性が良い。
9年前の曲で、先月(2024年4月)YouTubeで1億再生を突破した。
5.「い~やい~やい~や」/ Neru / 鏡音リン&鏡音レン
[ P ] Neru [ voice ] 鏡音リン,鏡音レン
もうすごくすき。とても気持ちいい曲。
もう聴いて。聴けばわかる。ほんとすき。
6.「妄想感傷代償連盟」/ DECO*27 / 初音ミク
[ P ] DECO*27 [ voice ] 初音ミク
これもリズムがとても気持ちいい曲。
もうそろそろ、ボカロって最高だなって思ってますよね?
思ってない?私は思っている。自分で書いてて。
ボカロPの数だけそれぞれのミクの雰囲気がある。ごく個人的な意見だが、DECO*27が創り出すミクの声が一番かわいい、というかミク本来の可愛さをとてもよく表現している、と思う。
7.「阿吽のビーツ」/ 羽生まゐご / flower
[ P ] 羽生まゐご [ voice ] flower
和楽器の音をふんだんに取り入れた軽快なリズムの果てしなく切ない一曲。
YouTubeのコメント欄の考察を読んでいると、胸が締め付けられてしまう。
歌詞について考察してみるも良し、何も考えずただその軽快なリズムに身を委ねるも良し。
アーティストへの楽曲提供と違い、自身がイメージするものをそのまま表現できるところがボカロ曲の魅力である。
ゆえに、ボカロPの数だけ世界が存在する。その世界はそのままP本人の内面の世界であり、非常に濃厚でエッジが効いており、鋭さと繊細さの絶妙なバランスで成り立つ世界が私たちの心を震わせる。
8.「ケガレの唄」/ 羽生まゐご / flower
[ P ] 羽生まゐご [ voice ] flower
こんなに切ない曲が他にあるだろうか。
覚悟して欲しい。あなたは聴いたら泣いてしまうかもしれない。私は責任を負わない。
flowerの少年のような中性的な声が世界観と相まっている。
「ぜ」を「じぇ」と発音させている舌足らずな感じが切なさを底上げしている。
もうボカロが最高すぎて胸が満杯で頭おかしくなってきたな。
そうだ、こういう時はあの曲を聴こう。
9.「星界ちゃんと可不ちゃんのおつかい合騒曲」/ 南ノ南 / 星界,可不
[ P ] 南ノ南 [ voice ] 星界,可不
こういうことができてしまう。だからボカロは最高である。
フザけたことを真剣にやる人生を私も生きたい。
10.「塵塵呪詛」/ きくお / 初音ミク
[ P ] きくお [ voice ] 初音ミク
最後はやはりこのお方に締めてもらおう。1曲しかご紹介できないのは心苦しいところだが、前回の記事で3曲紹介しているし、今回はたくさんのPをご紹介したかったため致し方あるまい。
これは何かの宗教の曲ではない。ライブで大盛り上がりする曲だ。会場で跳ねたくなる衝動に駆られる曲である。
あぁ…ライブ行きたいなぁ!チリチリチリチリ!!
如何だっただろうか。
あなたの心の琴線に触れる曲には出逢えただろうか。
ボカロレベル赤ちゃんの私が今回ご紹介した曲をきっかけに、ボカロの宇宙に旅立っていただけたらこれ以上にない誉れである。
その時は是非あなたも、お薦めのボカロ記事を執筆していただきたい。私が全力で読みに行く。
ではボカロの宇宙で逢おう。