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~アガベ~土壌改良・暗渠排水について

今回は、僕がアガベを育てている、畑の土壌改良についてお話します。
皆さんもお庭に、ドライガーデンを作ろうとしている方も
いらっしゃるのではないでしょうか?
もともと砂地の水捌けの良い土壌であれば、問題ないとおもいます。
しかし、ほとんどのご家庭は、
造成時に転圧されており、固くしまった土壌。
あるいは、田畑を埋め立てた、粘土質な土壌が多いと思います。

僕の土地は後者の方で、粘土質により地面はカチカチ、
雨が降ると水溜りが、何日も引かないような状態でした。
玄関が汚れて、嫁に「掃除しろ」と、雨のたびに言われるのです・・・

自己流ではありますが、粘土質の土壌に苦労し、
土壌改良することにより、ある程度水捌けもよくなり、
アガベも育つようになりましたので、
ロックガーデンなどにも応用できるのではないかと思い、記事にしました。



粘土質の土壌とは

湿らせた状態の土を手で握ってみて、指で押しつぶしても崩れなければ
粘土質の土です。
保水力や保肥力が高いのがメリットですが、
通気性や排水性の悪さが植物の根が育ちにくい原因になります。
保水力が高いということは、空気が入る空間が少ないので、
根の生長に必要な酸素を補えなくなることがあります。
粘土質にかたより過ぎてしまうと、植物の生長は抑制されてしまいます
この事から植物の育成には不向きとされています。

一方、粘土質の土壌には、根を深くまで伸ばす植物だと向いているようで、
個人的には、アガベはそれに該当するのではないかと思っております。
(水はけが良いのに越したことはありませんが)

これらの土壌の環境を改善させる為、堆肥や土壌改良材を土と混ぜ
水はけの良い植物に適した土壌にする事を、土壌改良といいます。

水はけの良い土壌

保水性と排水性のバランスが栽培する作物に適しており、
植物が根っこから栄養を吸収しやすく、伸びていきやすい土壌です。
水の通りが良く、植物が吸収しきれない水を逃がすことができるため、
根腐れも起こりにくいという特長があります。
このような土壌は、土の粒がバランスよく配置されていることが多く、
団粒構造と呼ばれています。

団粒構造とは

ミミズや作物の根から排出される分泌物、カビなどが
粒子同士を接着して団子状の粒子が生成されます。
土の中で分泌物や菌糸などが活発に活動すると、
団粒化が進み、良い土壌に改善されるといわれています。
ミミズが多いと良い土壌だといわれるのはその為です。

作業内容

以下、僕が行った内容です。極力費用を抑えて作業しました。

1.土を掘り起こす
まずは地中30センチ位まで耕しました。(深いほど良いです)
クワでは硬すぎて歯が立ちませんので、ツルハシを購入
よく漫画などで工事現場で使用しているあれです。
武器感があって楽しい!と思っていた自分をシバきたい。
穴を掘る作業が一番しんどいです。
小石もなるべく取り出しました。
最近太ってきましたので、ダイエットもかねての作業になります。
粘土がごろごろ出てきます。

2.土を日光に当てる
粘土を乾燥させハンマーで粉々にしました。
粘土の処分費を抑えるためです。

3.EB-aを使ってみた
散布すると、瞬時に土壌を団粒構造にし、作物の生育に適した土に生まれ変わらせる土壌改良材との事

3.クワで耕す
耕した土にバーク堆肥・牛糞堆肥を投入
堆肥とは
微生物の活動を活性化させ、団粒構造化を促すもの
植物由来堆肥
バーク堆肥・腐葉土・クン炭等
動物由来堆肥
牛糞堆肥
土壌改良材
パーライト・日向土・バーミキュライト・ピートモス等があります。
投入は
(堆肥・改良材:1平方メートルあたり2〜3kgと言われております)
家庭ででた生ごみや米ヌカなんかも投入してみました。

本当であればこの後、パーライトや日向土など直接排水性を高める資材を入れたいところですが、今回は行っておりません、
様子をみて投入したいと思います。
秋~春まで熟成させる、その間時々土を耕していました。

畑完成(土壌改良開始から半年)

子株もよく出すようになりました。
以前より成長が早い気がしています。

粘土質の土は微生物と微生物の餌となる養分が減っている状態ですので、
それを補充するイメージです。

暗渠排水の設置

一度雨が降るとなかなか水が引かない部分は暗渠排水を行いました。

水浸しその後3日は水が引かない

暗渠排水の雨水マスへ貯めて、オーバーフロー分は、既存の雨水マスへ

簡単に説明しますと
1.40センチ分穴掘り←地獄です
2.砂利投入
3.雨水浸透マス設置
4.雨水浸透マスと暗渠パイプ接続
(パイプは目詰まり防止に透水シートで覆う)
5.既存のマス(住宅用の雨水マス)と(4.)のマスの接続
6.排水性のよい山砂で埋め戻す
という作業内容です

素人作業ですが、今では水たまりもなく、土もぬかるみません。
暗渠パイプの水勾配をとるのが難しかったです。
後穴を掘る作業はとてもハードです。水分補給を忘れずに。

暗渠排水作業の残土は新たな畑用に土壌改良しました。

アガベアメリカーナ養成所

まとめ

おそらくこの作業内容にも賛否あるかとおもいますが、
正解はなく、アガベが元気に大きく育ってくれればそれが
正解だと思っています。
以前との変化で言いいますと、水はけの良さもそうですが、
ミミズがかなり増えたと言う事です。
一概にミミズが多いことが良いと言う意味ではないのですが、
以前は生命感がほとんどなかったので、違いに驚いています。
今のところ成長に不具合は出ていません。
またアガベも子株を多く出すようになったり、成長が早い感じがします。

皆様も難しい事は考えず、土作り楽しんでみてはどうでしょうか?
オリジナルの土壌をつくるのは楽しいですよ!
参考になりましたら幸いです。

約半年間ダイエットもかねて始めた作業ですが、
今月行われた健康診断で、再検査項目が多数あったのは
ここだけの話です・・・


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