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【第一の人生】87の章:絡むほどに疲れるカラダ

*登場人物*

  • 萬里→二人目の子育て奮闘中!主婦してます、K美の相談聞いてます。

  • K美→萬里の中学生の頃からの友人(不倫、略奪婚、そして夫に浮気され、最終的に夫は家出)


それからK夫は
家に帰ってこなくなり
完全に別居状態になった

それでもK美は
仕事もしてない

萬里「どうやって生活しよると?」

K美「この家の契約は旦那やし
旦那から生活費入れてもらって
義父からも援助してもらってる。」

萬里「はっきり言って
萬里より、
あんたの方が裕福やん!
甘えすぎやろ!?
今後も考えたら
普通すぐにでも
仕事探すやろ?!」

萬里んちのダーリンは
仕事復帰してるものの
1年半仕事を休んでいたツケが回り
生活は前のように安定していない

無職なのに
好きなように生活できている
K美はそれを
当たり前のように思っている

K美「だって私こんな状態やし
心療内科も通ってるし
とても仕事出来る状態じゃない。
これも旦那のせいやけん
保証してもらって当たり前。」

こうやって事あるごとに
病気を主張して
人のせいにして
同情買いまくるんやろうな

K美「旦那は帰ってこんけど
子供には会いたいって言うけん
時々連れて行ってもらう。」

萬里「そんなの多分
最初だけよ。
そのうち相手の女が
子供産めば
きっと連絡もなくなる。」

この頃
萬里はK夫には
『蛇』が憑いてるのでは?
と思っていた

蛇は誰かに見られるとこでは
食べ物を食べない、
しかも肉類しか
食べないという話だし
酒は飲む(それをうわばみとも言うし)
ただ人前では飲まないというだけ

女に対するだらしなさ
蛇は男女の刃傷沙汰を
生み出すこともある
男女の情念を
表す生き物でもある

金運を招くということで
白蛇なんかは
神社などで箱に入れられ
よく神として
祀られたりしているが、
彼らはいつも自然に帰りたいと
思っている

白蛇を金運の神とするし
白い虎も
白いライオンも同様に
縁起物のように扱われる
それは人間の勝手であって
みんな単に
劣勢遺伝が強く出てしまっただけ

自然の中に居れば
目立ちすぎて
すぐに命を落とすだろう

珍しいものは
みな縁起がいいとされるが
動物たちにとっては
人間の都合で扱われるのは
いい迷惑だと思う

実際あった話として
聞いたことがある

白蛇神社と言われる所へ
お参りに行った後から
病気や怪我、不運続きで
霊能者に見てもらうと
白蛇の怒りを
買ってしまったと告げられ、
生卵を持って
謝りに行きなさいと指導を受けた。

その通りにしたら
ピタッと不運の嵐が
治まったという話

小さな箱に入れられ
崇められることが
幸せとは言えない

「ここから出して!」
「自然に帰りたい!」
って白蛇さんの
強い気持ちを身に受けて
体調が悪くなった可能性はある

だけど
萬里はあんまり信じてない
人は悪いことが続くと
なんでも何かのせいにして
勝手に納得する習性がある

話は飛んだが
K夫と初対面の日の
異常なめまいが
何かを知らせていたんだ。と
思っていた。

そしてK夫の異常行動・・・。

だからと言って
この頃の萬里は
何もできないし
何もわからない
ただ、このK夫が
何かよくない事を
もたらすのではないかと感じ

萬里と萬里の家族を
守るためには
ただK夫との接触を
避けることしかできなかった。

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