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【第二の人生】79の章:術具とやるべきことは次々に現れる

*登場人物*

  • 萬里→主婦でお役目持ってます。術具について、後ろから色々と命令が下されています。

  • H氏(おじじ)→リーマン能力者(本物)萬里のお願い事は、萬里後ろ(萬惠・前世の萬里)からの強制命令に匹敵する。


H氏「やはり、理妃ちゃんは
私が思ってた通り本物で、
出会うべき人物でした。」

萬里「ちなみに理妃ちゃんは
何回転生して今なんですか?」

H氏「理妃ちゃんの前は平安時代。
それ以来、初めての転生です。
1200年間生まれ変わることなく
満を持して現代に生を受けました。」

萬里「え?!そんなに間開くもんなんですか?」

H氏「そんな方もいらっしゃいますよ。
理妃ちゃんの場合、何かしらの理由
があってその長い年月、
転生しなかったようなんですが
今はまだ分からない事が多いです。
ただ、私の中で蘇った記憶の範囲ですから。
理妃ちゃんも御霊分けで守護さんに
前世のご本人がいらっしゃるので
これから少しずつ話を聞かされていく
と思います。」

ほんとのところ理妃ちゃんは
何がなんだか分かってない状態と思う。

萬里らが当たり前に交わす会話を
聞かせただけだったし、
傍から見ればその会話は幻覚幻聴、
妄想だらけの精神疾患患者だ。

H氏が言うには、
理妃ちゃんも萬里と同じく
分かっているのに自覚がなくて
自分ではどうにもできないと思っているようだ。

理妃ちゃんは、人見知りだそうだが
萬里は前から知っている人のような気持ち
なので、積極的にバンバン連絡を取った。

もちろん、仲間ができて嬉しいってのもある。
分からない者同士これから
色々と学ぶ必要のある者同士。

探り合いながら、答え合わせしながら
成長していける仲間ができる、
この心強さは、ずっと一人で苦労してきた
H氏には無かった事だろう。

少し時期前後するが、
『九節の杖』が話に登場して、
あとからいくつかの道具を手にしろ!と
指示があった。

それはやっぱり前世の先代(萬惠)さんが
使っていた道具だ。

1800年も前の、
しかも中国で使っていたものが
現代の日本で揃え再現できるのか?!
とそりゃ思ったが、
そこはやはり『探しなさい!』と
命令される形になるらしい。

『萬里、自覚できるほど
聞こえなくてよかったわ~。
聞こえてたら多分毎日後ろから
怒られることになるだろうし・・・。』

手にする必要のあるメインの術具、
それは『笹の葉』
そして『朱印』
あと、いつものお清めの塩があれば
たいていのことができるそうだ。

H氏の言葉は丁寧だが
『すぐにでも集めろ!』と
言わんばかりの急かしよう。

萬里「それを集めてどう使うんですか?」

H氏「萬里ちゃんが使用する笹の葉は、
通常見る七夕の笹ではなく
大きな『熊笹』です。
我々が使っていた『人形(ヒトガタ)』と
同じ役割をしますが、
それ以外にも用途がたくさんあります。
『朱印』は状況に応じて、
その笹の葉に押すので
3種類ご準備いただきたいんです。」

萬里「はぁ、3種類?」

H氏「はい、『瀧虎』と『無』と
『萬里』の3つです。
それぞれに、違う意味合いがあって
状況判断後どれを使うかを都度
チョイスしなければいけません。
『瀧虎』は瀧虎に指示を出すための印で、
『無』は全ての物事を無にするという
意味があります。
『萬里』は、最後の切り札的な印です。
効果の強さの順番としては、
瀧虎→無→萬里となります。
その朱印と笹の葉と塩を一緒に使う事で
霊の対応のみならず生身の人間にも
効果を発揮できます。
熊笹はどこか採れる場所ご存知ですか?」

萬里「山を探せばその辺に
あるとは思いますが
熊笹なら何でもいいんですか?」

H氏「ん~、大きさを言うとですね・・・。
先日瀧虎が笹の葉に付いたしずくを
一舐めしてるところを見たんですが、
その瀧虎の舌と同等の大きな葉っぱだったんです。
あ、その時の瀧虎の大きさは
通常の虎の3倍くらいで想像してください。
なので、本当に必要な笹の葉は
この手のひらよりも
ずっと大きなものになりますね~。」

萬里「そんなの見たことないですけど?!
現代の日本であるんですか?」

H氏「はい、おそらくここではないか?と
いう場所は見つけてはいます。」

萬里「それはどこ?」

H氏「阿蘇の山道からちょっと
入ったところなんですけど。」

萬里「山って広いですよ?!
ピンポイントでわかってるんですか?」

H氏「山道を通りながら
見かけたことがあったんですが、
この事を知ってから改めて
確認まではしてないんですよね。
思い出した限りでは、一番理想の形
大きさに近いかもしれないです。
今度、阿蘇方面へキャンプを企画しているので
その時に改めて確認してみましょう。」

萬里「キャンプとか聞いてなんですけど、
萬里も行くの決定されてたんですかね?」

H氏「あ、萬里ちゃん
○月○日は行けませんでしたか?」

萬里「萬里は大丈夫ですが、
泊まりとなるとダーリンと相談もしないと
わからないので、後ほど返事します
もし、ダメだったら
H氏採ってきてくださいよ。」

H氏「萬里ちゃんのお願いは、
おのずと強制的命令になるんですよぉ・・・。
萬里ちゃんの後ろの方から煽りも入るし、
断れなくなるじゃないですかぁ
一緒に行ける事を祈ります。」

萬里「知ってますよ~、だから言ったんです。」

H氏「ほんと怖いんですから~。
たまに仕事中、聞こえないふりとかしてると
杖で殴られるんですよ~わたし。」

萬里「H氏て、そんな役目もあるんですね・・・。」

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