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【第二の人生】58の章:第六感は五感を鍛えることから磨かれる

*登場人物*

  • 萬里→主婦です。大仕事を終えひと段落かと思っています。サクヤさんの治療院で行われる勉強会に来てます。

  • H氏(おじじ)→リーマン能力者(本物)萬里の霊対応のサポートをしていますが、意図が読めないというか何考えてるのかよく分からないことが多いです。

  • ミナちゃん→自称能力者。子供の頃から自分で霊の対応をしていると言われてます。新米の萬里に対してはなかなかの上から目線です。


今回は母子4人を引き合わせることが
想いを果たす事につながった。

H氏は霊対応として電波(電話)を通じ
強引に3人を萬里の身体に飛ばした。

母子4人が揃った時点で、
一礼して消えた様子が萬里には視えた。

父親が居なかった理由が分からないけど
この母と子供達の絆が、
とても強かったことは間違いない。

徐々に対応する人数が増えてきたが、
それぞれ抱える想いや欲することが違う。

生きてる時となんら変わりはない、
萬里はその人々の抱えるものを
全て身体で感じ取り
理解する必要があるみたいだ。

それは決して同情でも同調でもなく
『心傾け』想いを汲み取り、
『自立を促す』
今まで
できていなかったことを
死者とあの世と関わりながら
学んでいく。

どんだけ萬里は
ダメな人間だったんだろう。

お役目を受け入れて、
心身共に楽になることを信じ
H氏についてきた。

なのに、全然楽じゃないし
前よりもキツイ!と何度も悔やんだし
H氏に怒りをぶつけたりもした。

それは、
まだまだしばらく続くと思う、
当たるところはH氏しか居ないので、
存分に愚痴は吐かせてもらう。

聴覚→嗅覚→『触覚』
次の段階に入った?

親子4人萬里の身体を使って
安心して天に帰った。

なんだか、身体張って
大仕事を終えた気分。

でも、萬里はやっぱりまだ
死人と視線を合わせて、
同じ目線で話すという
大事なことをやれるほど
恐怖感は拭い去れていない。

H氏と会って話すことも
詰めてやらないといけないし、
身体の調整もマメにやってもらわないと
いくら身体強いからと言われても、
こんな調子が続くんじゃ
早々に身体は壊れてしまう。

なので、サクヤさんの治療院で
行われる勉強会には足繁く
通うようになった。

治療院での勉強会は、
みんなが集まって
開始するまでの時間は好き好きに
お茶飲んだり話をしたり、
部屋はいくつもあるので
各々行ったり来たり。

萬里は勉強会のある
広いじゅうたんの部屋で
数人と雑談していた。

その奥には、
みんながお茶を飲んだり
ゆったりして話をする
普通の家庭でいうリビングのような
こたつの部屋がある。

なんとなくその部屋から
ザワつきを感じる。

特に気にしてはいなかったんだけど
その部屋に居たH氏が
ドアからひょっこり顔出して
萬里に手招きする。

萬里「なんですか?」

何も考えずに部屋へ入ると
なんか物々しい空気。

ちいさんが正座のまま身体を前に倒し
顔を伏せたまま動かない。

萬里「え?どうしたんですか?
ちいさん大丈夫ですか?」

みんなが心配そうにソワソワしてる
そのちいさんの両手を
『ミナちゃん』が握っている、
ミナちゃん登場!ということは
『あ!なんか霊的なことか!』
能力者だと自負するミナちゃんが
霊の対応をしているんだと思った。

ならば、邪魔しちゃいけないと
萬里は隅っこに座った。

萬里を呼び入れたにもかかわらず
H氏は何も言わない。

おかしな空気漂う現場、
なんでこの状況で萬里が呼ばれたん?
(´・ω・`)

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