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【第二の人生】59の章:毎日謎解きなのはH氏も同じ

*登場人物*

  • 萬里→お役目持ってる主婦の萬里は、最近「活源会」という氣の勉強会に参加してます。目的はほぼH氏と会うこと。

  • H氏(おじじ)→リーマン能力者(本物)萬里を一人前にするために奮闘していますが、喋らなさすぎて何をどうすればいいか分からん毎日。

  • ちいさん→治療院の先生サクヤさんの奥様。最近様子がおかしくなる、感が強いということなので、そういうことなのかな・・・。

  • ミナちゃん→自称ピン霊能者。子供の頃から1人で霊対応してきた!誰とも手を組まない!というプライドの持ち主。先輩風ふかせ、だいたい萬里には上から目線。


ちいさんはうずくまったままの姿勢で
なんだか苦しそうにしている。

そして、自ら身体を起こせないらしい。

萬里、どうしていいのか分からず
なんで呼ばれたのか分からず、
ただ、黙って見ていると
H氏のつぶらな瞳から発射される視線が痛い。

なんだろ?無言の圧力?
萬里に『GO!サイン』
出してる気がする・・・(-。-;

ん~、ちいさん苦しそうだし
萬里も背中でもさすってあげようかな。

活源会(氣の勉強会のこと)で習った
『氣』の使い方も
ここで活かせるのかもしれない?!

ここは、
お母さんの『手当て』のつもりでね、
静かにちいさんの背中をさすりはじめると
H氏からなにやら説明がはじまった。

H氏「今、ちいさんの身体に
女の子が来ています。
どこか崖のような高い場所に居て
降りられずに泣いてます。」

すぐに、そのイメージが
萬里の頭に飛び込んできた。
女の子は、すごく怯えている
どうしたらいいんだろ?!

ひとまず、
危ないところから
降ろしてあげないと!

イメージの中で女の子を抱きかかえ
泣き止むまでヨシヨシしながら
不安を取り除いた。

そして、
天から注ぐ光をイメージしながら
この光の先へ帰るよう言い聞かせると
フッと消えた。

H氏「もう大丈夫ですよ。」

ちいさんの両手を握っていたミナちゃんは
サッと手を放した。

萬里は、
まだうなだれているちいさんが気になって
背中をさすり『氣』を出す
イメージをしてみた、
それがどう作用したかは分からないけど、
数分もしないうちに
ちいさんは普段通りに戻った。

なんだかよくわからないが
ひと段落したようだ。

これから勉強会なので、
詳細は後ほどということで
勉強会に参加して、
H氏からサポート、助言をもらい
何度も繰り返し霊の対応をしていくことで、
自分が持っている氣とその使い方が
少しだけ分かってきたような気がする。

氣は人に触れて
はじめて効果がわかるようだ。

でも、今回の勉強会は初めての体験
解散して、みんなが帰ったあと
今日の出来事はなんだったのか聞いてみた。

H氏「なぜ女の子が
そこに居たのかはわかりませんが
切りだった崖の岩場で泣いていたんです。
ミナちゃんは、その子の手を引っ張り
無理やり引きずり降ろそうとしました。
ちいさんの両手を強く引っ張っていたのに
気が付きましたか?」

萬里「はい、ちいさんの手を
度々ギュッギュッて
自分の方に引っ張ってました。」

H氏「それで余計に恐怖感を与えてしまい
降りてこようとはしなかったんです。」

萬里「でも、なんでちいさんは
あんな状態になったんですか?」

H氏「ちいさんの身体を借りて
訴えてきたようです。」

萬里「ちいさんってそんな力が
あったんですね?!」

H氏「いえ、私が出会ってからは
初めてのことなんで私も戸惑いましたが、
この先こういうことが
何度も起こると思います。」

萬里「それで、ちいさんの身体は
大丈夫なんですか?
耐えられるんですかね?
だって、
萬里が身体に入られた時って
熱出したり、しばらく後ひいたり
きつかったですもん。」

ちいさん「それが、何ともないんよ~!」

H氏「萬里ちゃんとは
また別モノみたいですね。
現時点では私にも
これからどうなって行くのか
まだよくわかりません。
でも、今日萬里ちゃんの能力の
この先の成長に確信が持てました。」

萬里「はい?なんか特別な事とか
やった覚えはないんですけど?!」

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