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新規事業開発で重要なポイント①

先に結論から申しあげますと、既存顧客のさらなる満足向上をベースとし、スピーディーな開発が大切!


これから中小企業は幾多の難関をクリアしなくてはならない?!

コロナが終了し、5類に引き下げられた事で、3年振りの人流がおこり、経済は回復基調にあります。半導体業界などが経済を牽引し、日経平均は3万2千円を超え、年末には3万3千円くらいまでは伸びそうだと見ている専門家も多いようです。
これだけを聞けば一見よさそうではありますが、実態経済をみると本当にそうだでしょうか?

今後収益を押し下げる要因が点在!

上場企業などをみると、賃金が上昇してきているが、中小はそんなわけにはいかないでしょう。
それは、これから企業を襲う、いくつかの収益悪化要因があるからです。
「消費増税」「インボイス制度の導入」「光熱費などの燃料費高止まり」「
最低賃金の継続的な上昇」「社会保険料の継続的な上昇」「2025年の社会保険制度大改正」「コロナ融資の返済開始」「建築業や運送業の労働環境整備=2024年問題」「さらなる人口減少」「正社員賃金低下によるデフレ継続」などなど。あげだしたらキリがありません。
しかしながら、こうした外部環境変化と真摯に向き合っていくしか方法はありません。

早め早めの準備が生き残りを大きく左右する!

日本にいる限り、既存事業の市場は概ね縮小に向かいます。そうした場合会社の事業規模を高めて行くために、新規事業開発が有効になってくるわけです。
言い古されている言葉ですが、先の変化に対してできるだけ早期に対応する事が最も重要であり、資金に余裕のあるうちに動き出さなくてはなりません。しかし、ギリギリにならないと動き出せない経営者が意外に多いのにビックリします。しかもギリギリになるとさらに身動きが取れなくなって首が回らなくなります。出来るならば、危機になる3年前から動き出すくらいがちょうどいいと思います。
どんなビジネスでも(例外は勿論ありますが)、しっかりとした収益性のあるビジネスに育てるには、2~3年はかかってしまいます。

新規事業開発を行うには既存顧客へのアップセルがセオリー

新事業開発というと、全く新しい業種、新しい事業への参入を想像する方が多いようですが、特に資金力のない小規模事業者では、できる限り避けたい選択です。
そうではなく、今まで積み上げてきた既存顧客の方々がさらに満足して頂けるような商品開発を行い、新しい事業とするのがセオリーだと考えて下さい。そしてなるべくスモールスタートする事が賢明です。
スモールスタートして、徹底的に改善改良を行い、そこから徐々に投資の規模を拡大して下さい。

同じ顧客が買う物を販促しないと意味がない!

最近こんなことがありました。いつも行っているラーメン屋さんが、新しい店舗を近くに出されることになり、チラシをもらうと「ちょっと高めの焼き肉店」をオープンします。というチラシでした。しかもランチで。
ラーメンを食べに来ているお客様の客単価は大体1000円くらいです。そこの新店の客単価は2000円~3000円でした。結果、開業されても店はガラガラ、しばらくすると当面クローズの案内が出ていました。
同じニーズの商品群で開業できていたら、もう少しお客様は移動したはずです。こうした間違いを起こさないためにも、そのお客様が普段どこで何を食べているのか?など、細かくリサーチしておく必要があります。もしリサーチしてたら違った答えにたどり着いたはずです。
小規模事業者だとこの失敗を取り返すのは至難の業です。また普段からリサーチしていれば違ったアイデアが浮かんでいたはずです。

ノロノロしていると時代が変わってします!

あと大切な事は新規事業開発といえどスピードが大切だと言うことです。先にビジネスの定着には3年かかるといいましたが、立上げに3年かかっていては、競合もどんどん乱立し、マーケットの様相もかわり、収益性も悪くなっていきます。
日本古来の「騎射」のような経営スタイルが時には必要です。じっくり考えて考えてスタートするより、60%くらいの仕上がりからスタートして、どんどんブラッシュアップすることが重要です。
iPhoneもはじめは不完全な携帯で今の機能と比べたら比べものにならない脆弱な製品でした。それが今となっては世界中で愛される製品です。iPhoneのようにはいかなくても、走らせながら改善していく姿勢が今の時代には必須です。

ここまで読み進めて頂き誠にありがとうございます。もし何か質問してみたい。などといったご要望がありましたらいつでも下記に御連絡下さい。

h.nishimura@co-breakthrough.com

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