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シングルマザーの自立を助ける「働くママ笑顔応援プロジェクト」がスタートします。

いらっしゃいませ!

居酒屋そして飲食店業界にとっての昨今の大問題。その一つが「人手不足」です。

店舗スタッフの確保は以前からのテーマでしたが、コロナ禍がそれに拍車をかける形となりました。この先、人手不足はさらに深刻なものとなっていくに違いありません。

この問題の解決策の一つとして、養老乃瀧グループが今回スタートさせるのが「働くママ笑顔応援プロジェクト」

「一般社団法人日本シングルマザー支援協会」と連携して行うこの施策を通じて、私達は一人でも多くのシングルマザーの方々に、笑顔になっていただきたいと考えています。

ぜひ、最後まで読んでみてください。

■双方にとって大きなメリットのあるプロジェクト。

まずは今回、日本シングルマザー支援協会と養老乃瀧グループが実施する「働くママ笑顔応援プロジェクト」のサマリーをお伝えしましょう。私達はグループ各店舗で働きたいと考えるシングルマザーの皆様に、以下のサポートを行っていきます。

①正社員雇用、時短退縮勤務が可能。
②子ども向け料理教室の開催
③子どもの夕食持ち帰り/母親が勤務する店での夕食
④家族寮の準備
⑤独立プログラム
⑥独立支援制度
⑦座談会・食事会を開催
⑧財形貯蓄制度
⑨学生社員制度
⑩子どもと本部スタッフの連絡経路確立
⑪ホール/キッチン希望制度

人手不足という大きな問題を抱える私達と、時間の制限などの諸問題で優秀な人材が就労できていない現状を解決したい日本シングルマザー支援協会。それぞれのニーズが合致する形でプロジェクトはスタートしました。 

われわれにとってはシングルマザーという隠れた人材の有効活用、シングルマザー支援協会にとっては会員の自立支援。双方にとって大きなメリットのある話であることは、間違いありません。

■自由な選択肢がないことが、お母さんのメンタルに悪影響を与えている。

現在、日本国内には120万人のシングルマザーの方がいらっしゃるそうです。そんな中、日本シングルマザー支援協会は「子どもを育てながら働きやすい社会」を目指して設立。シングルマザー及びシングルマザーになる可能性のある女性の自立を支援してきました。

目標は、就職・転職、年収アップの支援、コミュニティ作り、そして人間関係が円滑になるコミュニケーション力の向上など。それらを体系化した「MES(ミーズ)」というシステムのもと活動を行っており、2022年12月時点の会員数は約8900名となっています。

今回、プロジェクトを一緒に立ち上げた日本シングルマザー支援協会代表理事・江成道子さんを池袋本社にお招きし、お話をうかがいました。

YouTube対談を行った特命チーム・籾谷と江成さん

江成さんはこれまでの経験を活かす形で、2013年に日本シングルマザー支援協会を起業。多くのシングルマザーの方々が抱える問題の解決をサポートしてきました。

今回のプロジェクトへの期待について、江成さんはこのように語ります。

自身もシングルマザーとして、働きながら5人の子どもを育ててきた江成さん。今は7人のお孫さんがいらっしゃるそうです

江成さん:
世の中では一般的に「シングルマザー=社会的弱者」というイメージが強いのは確か実際、厚生労働省が定義する「特定就職困難者」は高齢者と障がい者、そして母子家庭の母親ですから、無理もありません。
でもシングルマザーは、本当に弱者なのでしょうか? 実際、多くの方は健康で若い。チャンスさえあれば、十分に働く能力を持っている。
最も大きな問題は、お母さん自身にも「シングルマザー=社会的弱者」という思いが刷り込まれていることだと思っています。
子どもの成長に最も大きな影響を与えるのは、親の言葉です。例えば子どもが学校で聞いた話に刺激を受けて「お母さん、こんな話聞いたよ。僕は将来こんなことやりたい」と言った時、お母さんが「あなたには無理。できるわけがない」と否定してしまったら…。思いが伝わり、子どもが「自分には無理なんだ」と諦めてしまうかもしれません。

シングルマザーが社会の壁に当たって絶望し、子どもの未来に悪影響を与えている現状を少しでも変えたい。これが、活動の主旨です。

江成さん:
子どもを持つお母さんの自立が難しい日本の現状では、シングルマザーになることを選択しにくい。お母さんに自由な選択肢がないことが、メンタルに悪影響を及ぼしているのです。
でもお母さん自身がやりがいを持って働き、自立して前向きに生きていれば、子どもにかける言葉もポジティブなものになり、可能性が広がっていく。それができれば、日本の未来はもっと明るいものになるはずです。

最も大きな問題は、シングルマザーに限らず、女性全体の自立がまだまだ進んでいないこと。しかもこれは「女性だけの関心ごとであってはいけない」と江成さんは語ります。

江成さん:
今後、高齢化社会が進んでいきます。今、国の生活保護受給者の約半分が高齢者で、そのうちのほとんどが女性。なぜなら、女性の方が寿命が長いからです。
つまり、今の日本で女性が自立し切れていない現状は、今後の日本の社会保障システム全体に関わってくる問題。男性にも大きく関係してくることなので、ぜひ、もっと関心を持っていただきたいと思います。
そして日本全体でシングルマザーは120万人と言われていますが、離婚を考えていてまだシングルマザーになっていない人も含めると、悩みを抱えている女性の数はさらに多くなる。一人でも多くの方に、私達の存在を知っていただきたいですね。
女性の自立を促すための国の理解、そしてお母さんの意識改革。この二つをともに進めていきます。

※今回、日本シングルマザー支援協会のYouTubeチャンネルにて、江成さんと養老乃瀧グループ本社特命チーム・籾谷が対談を行いました。そちらの模様も、アップ次第ご案内します。

■ゆくゆくは、シングルマザーだけで営業する店舗があってもいい?

今回、養老乃瀧グループと日本シングルマザー支援協会が今回スタートさせる「働くママ笑顔応援プロジェクト」の詳細は以下の通りです。

①正社員雇用、時短退縮勤務が可能。
フルタイム勤務の正社員に加え、1日4~7時間の時短勤務にも対応(原則、残業なし)。賞与年2回支給、福利厚生は正社員と同じ。昼間勤務の店舗もあり、子育てしながらも働きやすい環境を提供。

②子ども向け料理教室の開催
子どもの自立を手助けするための料理教室を開催。お母さんがいなくてもご飯が作れるようになることを目指す
※第1回は3月27日10:00~12:00の予定で開催が決定。テーマはカレー。終了後は、子ども達との食事会を予定。

③子どもの夕食持ち帰り/母親が勤務する店での夕食
お母さんが少しでも長い時間、安心して勤務できる環境作り。家で待つお母さんの夕食を店が作り、帰宅時すぐに食べられるようにする。もしくは自宅が勤務店から近い場合、子どもが店に来て食事ができる。食事は低価格で提供。

④家族寮の準備
シングルマザーは賃貸借契約締結が難しい面があるため、養老乃瀧グループが物件を社員寮として借り入れ対象者に賃貸する。家賃を会社が一部負担。※負担額は上限あり

⑤独立プログラム
将来、ご自身で開業を考えている方向けに、ノウハウが学べるプログラムを提供する。
例)ホール業務に関する考え方・調理の基礎と具体的な方法・店舗開業の準備や進め方・経営者として知っておくべき法律や経理、管理業務全般 など

⑥独立支援制度
加盟店として独立する場合に、加盟料の一部もしくは全額免除。

⑦座談会・食事会を開催
MESプログラムの一環として、日本シングルマザー支援協会会員に「知る機会」を提供。また、入社者には、定着支援として、「マインドフォローの機会」を提供。

⑧財形貯蓄制度
会社指定の財形貯蓄を行った場合、毎月の積立額や残金に応じて年に1度奨励金を支給する制度の利用が可能。

⑨学生社員制度
経済的な理由で進学の道が閉ざされている高校生を支援。
例)正社員雇用・貸付制度有・入寮 など

⑩子どもと本部スタッフの連絡経路確立
子どもの見守りとして、SNSなどを通じて、本部スタッフと就職した方のお子さんが連絡を取りやすい仕組みを作り、安心して働ける環境作りを行う。

⑪ホール/キッチン希望制度
「接客が苦手だから調理がしたい」「調理は苦手だから接客がしたい」というように、希望に沿う形で勤務できるようにする。

YouTube撮影後、関係するスタッフ全員で記念写真

養老乃瀧グループはこれから、日本シングルマザー支援協会とともに、シングルマザーが飲食店で働きやすい環境を作り、自立をサポートしていきます。本プロジェクトについて、人事部の廣澤(写真左から二番目)はこう語ります。

女性人材の活用は当社にとって大きなテーマ。なぜなら今、これまで居酒屋チェーンの仕事は基本的に男性が中心となってきましたが、そこが徐々に変わりつつあるからです。
これからの時代はただ頑張るというより、きめ細かく、効率的に成果を上げていくことが大事。その点で優れた人材は、女性の方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ですから私達は、シングルマザーの方には単なる単発的な労働力として期待を寄せているわけではありません。ホスピタリティや効率的な店舗運営への多彩なアイデア出しなど、女性の方が優れているであろう部分を存分に発揮していただきたい。例えば今後、シングルマザーだけの店舗を作る、といった試みもありかと思います。

今回のプロジェクトを通じて採用させていただくシングルマザーの方々には、男性中心になりがちな私達の仕事に、ぜひ新しい風を吹かせてほしいと思っています。

本プロジェクトにご興味をお持ちになられた方は、ぜひ日本シングルマザー支援協会のホームページにアクセスの上、お問い合わせください。

そして今後、こちらのnoteそして養老乃瀧グループ社内報「Smile」では、グループ各店で働くシングルマザーの皆さんをクローズアップしていこうと考えています。

引き続き、ご注目ください!

(終わり)

■養老乃瀧グループ公式HPはこちら

■WEB通販「養老マルシェ」

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