「2本で10円のスプーン」から考える、消費とサステナブル
久しぶりにデパ地下でプリンを買った。
店員さんが「スプーンはお入れ致しましょうか?」ときいてくれたから、あまり考えずに「お願いします」と答えた。
するとお会計のときに、「スプーン1本が5円ですので、2本で10円になります」と。
わたしは「あ…… (それなら付けなきゃよかったな)」と思ったが、声にできなかった。
そのとき、自分がプラスチックスプーンに対してサステナブルに考えられていことに気づいたのだ。
それに、コンビニでアイスを買ったら無料でくれるようなあのプラスチックスプーンに10円払ってまで欲しいのか?ということも考えるきっかけになった。
それに対するわたしの答えは「ノー」だ。
同じ10円を使うなら、わたしは神社仏閣での参拝時にお賽銭として納めたいと思う。
たかが10円、されど10円。
古都の寺院では、檀家さんがいないところも多く、お賽銭は維持費の一部になっているともきく。
スプーンに払った10円は、ただただこの世界にプラスチックゴミを増やしただけの10円。
神社仏閣で納める10円は、大切な文化財や厳かな景観や空気を守るためのわずかながらの一助になるだろう。
消費をするうえでわたしが大切にしていることは、環境に優しい取り組みかどうかだったり、自分がいいなと思うものや、大切だなと思うものがこれからも続き、発展していくような消費を心がけること。
そう思っているはずのに、気を緩めてしまうとまだまだ至らない点が浮き上がってくる。
人間は、対人になった瞬間、あまりにも考えることが多くなる。会話のリズム感だったり、言葉の意図を咀嚼したり。
もしこのプラスチックスプーンが無料だったとしても、よくよく考えたら断っていたことだろう。たとえ慣れない旅先での出来事だったとしても。
「2本で10円のプラスチックスプーン」をきっかけに、そんな「消費」と「サステナブル」について考えを巡らせた、とあるエピソードである。
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