見出し画像

うれしい言葉をサッと差し出せる人

最近よく思うのです。

うれしい言葉をサッと差し出せる人って素敵だ。

SNSで知った地元のコーヒースタンドに初めて訪れたときのこと。

コーヒースタンドはカフェと違い、立ち飲みやテイクアウトを中心に、ミニマムな店内でコーヒーを販売する個人経営のお店です。

おしゃれカフェとしてSNSで取り上げられるこの小さな人気店は、平日のモーニングでも満席。

店内に入ってしばらくして、人気店である理由がわかりました。

コーヒースタンドのお兄さん

なんたってオーナーのお兄さん、とても気が利く方だった。

お兄さんは1人ですべての作業をこなしていたので、私はコーヒーを飲むまでに結構待ちましたが、「お待たせしてすみません」「もうすぐお持ちします」とこまめに伝えてくれます。良い席が空いたときは、忙しいのに優先的に案内もしてくれました。

中でも私が印象に残ったのは、お会計の時にもらったレシート。

レシート?って思いますよね。

レシートにはメッセージが印字されていました。

ご利用ありがとうございます
楽しい時間になりますように

レシートにメッセージを入れるお店って多くありません。あっても広告やWEBサイトへの誘導のために入れていたりするので、ちょっと業務的に感じます。

業務的じゃないから響いたのです。

お店を出た後、「またここに来よう」という気持ちに自然となっていました。

レシートひとつ取っても、言葉を大切にしていることが伝わり、お兄さんは細かいところまで気が使える方だなと思いました。

仕事でも同じような経験をしたことがあります。

感情を添えると印象に残る

メールやチャットで連絡を取るとき、人によってリアクションに差が出るなぁと感じます。

たとえば、自分でつくった資料を送った時。

受け取った側は「OKです」「確認しました」の返事だけでも十分ですが、そこで「良いですね!」「素敵だと思いました」「さすがです」と、一言ポジティブな言葉をかけてくれると「作ってよかった」「うれしいな」って思います。

2年目のとき、デザイナーの先輩に文字のミスを注意されて落ち込んだことがあるのですが、反省の言葉をメールで伝えたらこのように返信が来ました。

「もちろん気をつけてもらっていると思うので、信頼しております!」

「信頼してる」の一言がとてもうれしくて、今でもメールボックスの中でスターをつけて保存しています。

前にTwitterで「もらってうれしかったメールを集めたフォルダを作っている」という人がいて、とても共感しました。

みなさんもそんな経験ありませんか?

その時に気持ちが上がるだけじゃなく、うれしい言葉をくれた人って、他の人よりもずっと印象に残ります。

他の人と差をつけるアフターフォロー

9月にnoteが主催する「安心創作勉強会」に参加しました。

「クリエイターが知っておきたい 仕事受注のきほん」というテーマで、イラストレーターのサタケシュンスケさんが、ポートフォリオのつくり方をはじめ、フリーランスの働き方について解説してくれました。

その中で、アフターフォローを丁寧にするという術を知りました。

「必ずしもやらなくていいことをやることで、他の人と差がつく」とサタケさんは言います。

たとえば携わった商品やサービスがSNSで評判が良かったら、「Twitterで話題になってます!」「素敵なコメントがありましたよ」とクライアントに伝える。そうするとクライアントがとても喜んでくれるそう。

先ほど出したメールの話もそうですが、うれしい言葉や情報を共有してくれると、心の距離も縮まりますよね。

私も差し出せる人間でいよう

在宅勤務が中心になってから、会社の人と文字でのコミュニケーションが増えました。お店に行っても店員さんとの会話はまだはばかられます。

だから何気ない言葉でも優しい感情が見えると、ホッとするようなうれしい気持ちになります。

人が喜ぶことを伝えるって、自然と身についている人もいますが、きっと多くの人にとってはサービス精神のような能動的な行いだと思います。

みんながしているわけじゃないからこそ印象に残る。そして、信頼ってこういう小さなところから積み重なっていくのかもしれない。

私もそんな人間でいられるよう、積極的にポジティブな言葉を人に発していきたい。


文:ハギ
@よりみちコピーライター

◇ スキとフォローしてくれたら喜びます ◇
Twitterもやってます ◆

この記事が参加している募集

リモートワークの日常

ここまでよりみちしてくださり、ありがとうございます!左下のスキボタン(♡)を押してくださると嬉しいです。ビジネスに役立つ記事、エッセイなどもマガジンにまとめています。ぜひ読んでみてください。