逆山シャア太郎

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AFF2e リプレイ「魔獣狩り」

ディレクター ―― それでは準備が良ければはじましょうか。 プレイヤー一同 ―― よろしくお願いします。 ディレクター ―― それではよろしくお願いします。まずPCの自己紹介をお願いします。最後に以上と付けてください。 岡 左内 定俊 ―― 八幡国出身の侍で岡 左内 定俊と申す。いまは開国修行の身。皆の衆よろしく頼む。以上 ディレクター ―― 侍で神官ですね。よろしくお願いします。 ディラック ―― ディラックは魔法の才能がなく、代わりに弓の腕を磨いた森エルフの狩人です。ある

    • AFF2e REPLAY 『商隊』

      2021/09/13 21:00 ディレクター : こんばんは ジェーン : こんばんは〜 ヘンルーダ : こんばんは。よろしくお願いします。 ニャホニャホ・タマクロー : こんばんわ ディレクター : 今日はよろしくおねがいします。 ジェーン : よろしくお願いします。 ニャホニャホ・タマクロー : よろしくお願いします ディレクター : 23時終了予定です。みなさん準備が良ければ始めましょうか。 ジェーン : 準備OKです ニャホニャ

      • リプレイ小説「三人は傭兵」#13

        Session5 その女の名はない Chapter1 決闘商売  三人が砂漠の王国から、根城にしているフラットニードルへ戻り一か月ほどがたった。その間、三人は毎日何をするわけでもなく、ブラブラと日がな一日過ごしていた。  そんなある日、三人は馴染みの酒場で酒を飲んでいた、日はまだ高い。ゴンザは二人に先ほど西方から流れてきた傭兵から聞き知った噂話を話して聞かせていた。  それは傭兵団・雷鳴に関する話だった。長らく傭兵団・雷鳴の本隊は西方の遠征に雇われ活躍していた。しかし数か

        • リプレイ小説「三人は傭兵」#12

          Session4 獅子の帰還 Chapter1 地下の神殿  ゴンザは二人の名を呼んだ。ゴンザが二人を最後に見た時、二人は12歳と8歳であった。今では19歳と15歳となり二人とも成人している。  ゴンザの全ての記憶が蘇った。ゴンザは黒き狼の戦士であった。若き日には砂漠に住み人々を石に変える恐るべき魔物――コカトリス――を倒し”砂漠の獅子”の称号を得るほどだった。妻を娶り二人の子供にも恵まれた。そして今の息子同様、次の部族間の主導権をきめる決闘の代表戦士に選ばれた。そして黒

        AFF2e リプレイ「魔獣狩り」

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        • Session5
          1本
        • Session4
          2本
        • Session3
          2本
        • Session2
          3本
        • Session1
          5本

        記事

          リプレイ小説「三人は傭兵」#11

          Session4 獅子の帰還 Chapter1 砂漠の王国  三人は馬車に乗り荒野を旅していた。 数日前にヨイチがダハールという男と私娼窟で知り合った。ダハールは三人が拠点としている都市フラットニードルで薬問屋をやっていた。四十代後半くらいなのだが、既に息子に店を任せている身だという。今では遠方の知人を訪ねて回るのが楽しみだという。  その知人のひとりが三人に仕事を頼みたいと云うので、ダハールは三人を馬車に乗せ荒れ地の中にある砂漠の小国ラハブに向かっていた。  国境を超え

          リプレイ小説「三人は傭兵」#11

          リプレイ小説「三人は傭兵」#10

          Session3 その石の色は赤い Chapter2 神殿  三人は石碑の前に再びやって来た。ブライが鈴を取り出すと、鈴はひとりでになり始めた。ブライは左手に鈴を持ち、右手に三日月刀を構え、鈴の音に導かれ歩き始めた。二人はそれに続いた。  小一時間ほど歩くと、森が開け淡く白い光に包まれた神殿が目の前にあった。神殿は巨大であり神殿を支える柱は見上げるばかりであった。遺跡とは思えない真新しい建築物だった。  三人は各々、武器を構え直し神殿の中へ入っていった。中も不思議な光に

          リプレイ小説「三人は傭兵」#10

          リプレイ小説「三人は傭兵」#9

          Session3 その石の色は赤い Chapter1 真夜中の森  ヨイチとゴンザが拠点にしているフラットニードルという名の都市がある。荒れ地とだけ呼ばれる未開の地域とマラデ・ウィステリア国との国境に近くドゥークス王国の北に位置する。荒れ地は蛮族の馬賊やオークの大部族が蟠踞している。そしてそれらは度々国境を侵すため国境を守る守備隊は度々、防衛的な意味合いが強い侵攻を行った。  ゆえにフラットニードルではその都度、傭兵の徴募も行われた。ヨイチとゴンザはそれを目当てにフラッ

          リプレイ小説「三人は傭兵」#9

          リプレイ小説「三人は傭兵」#8

          Session2 その本はネクロノミコンChapter3 東方のラクシャ 三人はまた再び荒地を旅し、海岸まで戻ってきた。ある港町を拠点にし黒い船の情報を探し集めた。黒い船は海岸ぞいの村や町を襲い女子供を誘拐しているという。都から派遣された討伐隊の船も黒い船の行方を追っているが、いつも深い霧に阻まれ何も出来ないでいた。また討伐隊は黒い船には魔術師が乗っているという噂を恐れ、さほど熱心に追跡をしていないということであった。  三人は漁村を周り、家族が誘拐された漁師を集め協力を頼

          リプレイ小説「三人は傭兵」#8

          リプレイ小説「三人は傭兵」#7

          Session2 その本はネクロノミコンChapter2 三人の魔女 仮面の男は本を手に入れると、黒い船に乗り城を去っていった。三人は他の負傷した者と一緒に手当され、翌日意識を取り戻しベッドの上でお互いの無事を喜んだ。そこに怪我人の見舞いにヴェルサオがやって来て、三人は仮面の男が宝物庫を荒らして去っていった事を知った。  三週間ほど三人は養生しなければならなかった。ドゥルマ家の薬師が面倒を見てくれた。あの黒焦げの死体を見たブライは己の体も一生消えないような火傷の跡が残ると思っ

          リプレイ小説「三人は傭兵」#7

          リプレイ小説「三人は傭兵」#6

          Session2 その本はネクロノミコンChapter1 古い海賊の海 剛力のゴンザと長弓のヨイチが乗り込んだドゥルマ家の海賊船はグングンと速度を上げ、前方の黒い帆船に近づいている。近くの海賊たちは既に武器を抜き放って、すぐにでも帆船に乗り移れる準備を整えている。ゴンザの隣にはこの戦いが初陣と言っていた15歳の少年が緊張で強張っている。  二人が海賊船に海賊として乗り込んでいるには訳がある。 数日前にラギの使者という男がやって来た。ラギはゴブリンの大呪術師で二人は彼に大きな

          リプレイ小説「三人は傭兵」#6

          リプレイ小説「二人は傭兵」#5

          Session1 毒蛇は賞金稼ぎChapter5 首の価値 勝敗が決した戦場では、勝者のゴブリンたちがドワーフの首を刈り取り並べている。三人は満身創痍でそれを眺めていた。そこにラギがやって来て言った。 「お前らが追っていた三人の暗殺者は西に向かって逃げていったぞ」  黒蛇は追うぞと二人に言った。ヨイチはもうヘトヘトで今日はもう殺しは沢山だといった感じだが、ゴンザはケリをつける気のようだ。  ラギが部下に命じて足の早い蜘蛛と乗り手を用意した。 「地の果てまででも、追うが良いさ。

          リプレイ小説「二人は傭兵」#5

          リプレイ小説「二人は傭兵」#4

          Session1 毒蛇は賞金稼ぎChapter4 ドワーフ髑髏ヶ原の戦い 両軍の士気は両種族間の深い憎しみに煽られて最高潮に高まっていた。この戦場にいる全てのゴブリンとドワーフが何故この戦場にいるのかなどという事はすっかり忘れ、目の前の敵を殺す事だけを考えていた。ゴンザの前進の命令で戦いは始まった。  ゴブリン蜘蛛騎兵隊は、正面ののマスケット銃部隊に目掛けて突撃を開始した。  小高い丘の上でラギは呪文を唱え始めていた。ラギがマスケット銃部隊に手をかざすと炎の竜巻がマスケット部

          リプレイ小説「二人は傭兵」#4

          リプレイ小説「二人は傭兵」#3

          Session1 毒蛇は賞金稼ぎChapter3 ゴブリンの大呪術師その森は妖魔の森とも呪術師の森とも呼ばれている。 そう呼ばれる所以は、ゴブリンの大呪術師がオークとゴブリンの軍勢を率いて、その森一体を支配しているからだ。三人はそこに逃げ込み傭兵団・雷鳴の追跡をかわすはらづもりだ。  その逃避行の合間にヨイチは毒蛇に問いただした。毒蛇の答えはこうだった。 「俺の本当の名はフリーアンス・スチュワート、バンクォー・スチュワート将軍の息子だ。父はかって王国の北方の国境を軍団を率い守

          リプレイ小説「二人は傭兵」#3

          リプレイ小説「二人は傭兵」#2

          Session1 毒蛇は賞金稼ぎChapter2 王都の商人バンボクは、王国内で並ぶ者のない豪商である。いま最も力のある貴族のフラット家と繋がりが強く政商とも言えるだろう。身分の低い出身で、フラット家の汚い仕事も相当に請け負っているという。  これを狙う暗殺者が相当な手練だとしても簡単ではあるまい。入念な下調べを行うはずと考えた三人はその痕跡を掴むため、バンボクの屋敷の裏口を見張ることの出来る家を借り入れ、周辺を巡回や情報収集を始めた。  そして5,6人の見慣れない男たちが屋

          リプレイ小説「二人は傭兵」#2

          リプレイ小説「二人は傭兵」#1

          Session1 毒蛇は賞金稼ぎ これはTRPGのプレイの様子を文章にまとめたものです。 ○リプレイの概要◯ルールはソード・ワールドを使用しています。クラッシクな方を。 ◯世界はオリジナルのものを使用しています。  その世界には従来のSWと同じに人間、ドワーフ、エルフなどがいますが、多くの(99%くらいの)人間がエルフという存在を見ることもなく人生を終えます。  その世界には従来のSWと同じに魔法が存在しますが、多くの(99%くらいの)人間が魔法使いを見ることもなく人生を

          リプレイ小説「二人は傭兵」#1