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一進一退、日進月歩

入社から2ヶ月が経とうとしている。
書店員として成長したか否かは不明だが、体は着実に成長した(肥えた)。帰宅後の自炊が面倒でつい外食や出前で済ませてしまい、ストレスで暴飲暴食を重ねた末に過去最高体重を更新しそうになっている。昼間あんなに動いているとはいえ、消費量に対して摂取量が過剰なら無意味だ。月平均1万歩の歩数も水の泡。南無。
ダイエットシェイクなるものに手を出すも、夕方〜夜にかけての食欲に抗えずに"つい""今日だけ""明日から"を繰り返してしまった。一食分を抜くよりも、毎食ちょっとずつ食べてなるべく空腹の時間を作らない方がいいとようやく気付いた。お米を食べよう。野菜を食べよう。お魚を食べよう。
髪も伸びた。いつの間にか鎖骨を優に超えている。

仕事にはだいぶ慣れた。
わからないことがあったらすぐに聞くのを実践したおかげで、一人で抱え込まずに即解決できるようになったと思う。質問が苦手な以前の私からは考えられないほど質問しまくっている。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。
肝に銘じる。

個人的な成長は読書ができるようになったこと。
ここ数年、長らく本が読めなかった。躁鬱の影響が脳に色濃く残り、活字が目を滑って頭に入らなかった。卒論の時期は短期間の過集中でなんとか参考文献を読めていたけれど、元々好きだったはずの小説の文字は全く受け付けなかった。
それが今はどうだ。ほぼ毎日、通勤中の電車内と昼休憩中の社員食堂で物語に没入している。今月は2冊目に突入し、読書ノートも復活して、新しい本を買うこともできた。純粋にうれしい。本が読めるって素敵だ。

4月から棚担当になった。
今まで全く読んでこなかった、興味のない本たちの並ぶ棚だ。しかし、テーマに詳しくないからこそ先入観を持たずに客観的に取捨選択ができる。数字から売れ筋を読み取り、新刊や話題書を積極的に展開し、書店に毎日通っても飽きない棚を作り上げる。口で言うほど簡単じゃないから、毎日悲鳴をあげながらたくさんの本と向き合っている。手の切り傷が絶えない。それだけ本に触れている証拠だ。

まだまだ大なり小なりミスは多く、自分の集中力の無さと大雑把さに嫌気がさすこともある。慣れて余裕が出てきても決して気を抜かないように。個人ロッカーの鍵につけた恐竜のマスコットの可愛さに元気をもらいつつ、頑張るけれど頑張りすぎない、いい塩梅で仕事し続けていきたい。
明日のことも考えるけれど、明日は明日の自分に任せて今日を全うする。

こんなに頑張っているんだから、たまには食べたいものを思い切り食べてもいいかな。
たまにはね。

角田光代『愛がなんだ』、松田青子『女が死ぬ』
最近買った本。
点滅社『鬱の本』と宇佐美りん『かか』も。
コメダ珈琲店のミニシロノワールと、李龍徳『死にたくなったら電話して』
最近読んだ本。
今は一木けい『1ミリの後悔もない、はずがない』を読んでいる。

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