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流れに身を任せる

新しい本を読み始めている。
友人に勧めてもらった“なにもしない”ことを肯定してくれる本だ。

しかし本当に“なにもしない”わけではない。
無理やりに、頑張って前に進もうとしない、流れに身を任せてみることを教えてくれる本だ。

まだまだ冒頭しか読めていないが、自分の体内で血の入れ替えが起きた気がしている。

そんなこともあって、流れに身を任せてみることにした。

朝8時に起床。9時半から11時までラジオの収録。

もうこの段階で結構エネルギーを使っている。
しかし頑張らない。流れに身を任せる。

その後、場所を下北沢から中野に移動する。
高円寺で友人が詩の個展を開いていたので、それのお祝いを買おうと思ったのだ。

しかし中野で目当てにしていたお店が開いていない。

流れに身を任せる。

近場でお祝いに良さげなお店を調べると吉祥寺にありそうなので、中野から吉祥寺に移動する。

吉祥寺に到着し、良さげな文房具屋さんに着いたのだが、友人への贈り物としてどこかしっくり来ない。

なのでもう一度、吉祥寺で検索をかけてみる。

すると出てくるのだ。“羽根ペン”の専門店が。
絶対に羽根ペンがいいと思ってそのお店に行く。

良い。全てが彼女への贈り物にふさわしいお店だ。

しかし流れに身を任せてみると、羽根ペンではなく封蝋(手紙をろうそくで封をするあれ)を贈る流れになった。

贈り物を購入し、いよいよ高円寺に向かう。

彼女の詩に囲まれた空間で、今度はことばに身を任せてみる。

とても心地よい。彼女には彼女のことばがあって、すごく勇気をもらう。

詩の個展を出て、再び流れに身を任せてみる。
場所は高円寺。大好きな銭湯、小杉湯がある高円寺だ。

ひとまず小杉湯に向かう。

しかしオープンが15時半から。まだ1時間近く時間がある。

流れに身を任せる。

「小杉湯じゃない」

19時に渋谷で映画を観る予定があるので、高円寺から少し渋谷に近づく。

その道中にマンガがたくさん置いてある銭湯があることを思い出す。

流れに身を任せ、そこまでかいた汗を流し、水風呂に入って多少整って、お風呂上がりに今一番読み切りたいマンガ「slam dunk」の続きを読む。

熱いシーンの連続に心がゆらゆら。

流れに身を任せると自分のやりたいこと、行きたい場所、今引き寄せたいことに敏感になれるらしい。

さあ次は渋谷で映画だ。

まあ、そう意気込まずにゆらゆら。流れに身を任せてみよう。

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