好きなものを語り継ぐこと
最近、ファンであるために何をしていればいいんだろうかということを考えていました。いろんな意見あると思うんですが、何かしらの方法で「語り継ぐこと」がとても大事なんじゃないかと思っています。下記は大好きな元ちとせさんの「語り継ぐこと」。
歌に奏でてずっと
どんな場所にも携えてゆけるよ
消さないであなたの中の
ともしびは連なりいつしか輝くから
語り継ぐことや伝えてゆくこと
時代のうねりを渡って行く舟
風光る今日の日の空を
受け継いでそれを明日に手渡して
私のファン活動
私が16年前にファンとして最初にやったのはYoutubeを閲覧してワッキャすることと、学校の友達に布教することでした。まんまと布教に成功し、友達と「あそこがかわいい、あの子の良さはこうだった」と毎日話していた時のことを覚えています。16年間経った今でも、私はいまだに同じアイドルを応援し、Wikipediaを編集し、新曲が出たら知人のツイートに関係なくリプを飛ばして宣伝していました。パスワードはずっとそのアイドルの誕生日で、0309です。みなさん、いいですか、0309です。（さんきゅーって覚えてください）
推しを推せる時に推せとはよく言ったもので、自分の好きなアイドルはもうデビュー17年目を迎え、活動は少なくなりました。（もうファンは気にせずに自分の幸せを100%追って欲しいと心から言いたくなります。）世間の目も若いアイドルに向いていて、もはや大御所の扱いになっています。それでもライブしていくれるから恵まれているし、なんと新曲が11月27日に出ます。ほら幸せなことか。
お金だけじゃないファン活動も価値があるはずだ。
彼女の活動が少ない期間のファン活動としては、かつての記憶を辿ったり、まだ入ってくる新規ファンの質問に答えたり、Wikipediaの編集をしてみたり、というものが多くなった気がしています。
自分が何かお金を直接的に落とすわけではなく、彼女についてより布教し、語り、魅力を残していきたいなと思う気持ちが強くなりました。お金を落とす機会自体が減っているので。
こう考えると、ファンの活動はお金で直接的に貢献できるものと、他の人に布教して魅力を伝えていくような間接的に応援するものに分かれている気がしています。（他の人、というのはまだ見ぬ「将来この人のことを知ってくれる人たち」も含まれるでしょう。）
そして、実は前者と同じくらい後者もとても重要なのでは、と私は思うのです。
一人で推しに月額2万を無理して使うより、他人へのマーケティングを代行して好きな人がねずみ算式（？）に4人増え、自分とその4人を合わせた5人が月4千円を使う方がビジネス的にも健全だったりします。あなたの“語り”はもしかしたら、全体で見たら小さな文脈かもしれない、しかし間違いなく大きな意味と結果を生むチャンスをもたらすのです。
お金を落とすことと否定しているわけはなく、もちろん無理ない範囲でお金を落とすことも大事です。ですが、それと同じくらい、好きなもののの魅力を何かのカタチにして残していくのも大事だとFUSSYは考えています。
ただ、“布教”について批判的な意見もあることは理解しているつもりです。「好きなことを他人に押し付けるべきではない」「布教しようとして好きなものを貶されたら嫌だ」と言う知人もいました。しかし、個人的には、誰かに迷惑のかからない限り、積極的に布教していくことは大賛成です。
彼ら彼女らがいなかったら味わえなかった感動が、もしかしたら誰かに届くかもしれない。それによって人生が救われたり、ちょっと楽しくなったりしたら、それは素晴らしいことなのではないでしょうか。
そして、もし失敗しても全く気にする必要はありません。その“布教”は誰のためにやっていましたっけ？「あなたの推しを好きにならない人」や「興味のない人」、もしかしたら自分のため、ですらありません。好きなアイドルのためであり、これからそのアイドルを好きになってくれる人のためです。失敗しても過激的に言えば、特にダメージはないんです。
人は当たり前のように大切なことを語り継いできた
話を「語り継ぐこと」に戻します。古くから、人々は大切な情報を石碑に刻んだり、本を編集・翻訳し続けたり、建造物を建てて語り継いできました。だからこそ私たちは昔の優れた文化や魅力に触れることができ、魅力が保存され今もなお愛されているのです。
例えば、ケルト神話やギリシャ神話は、数々の英雄の知恵や勇気を語り継いできました。これらの登場人物は様々な作品にも登場し、語り継がれ“続けて”いると言えます。
漫画好きなら「終末のワルキューレ」で英雄たちの特徴を掴むことができますし、ゲーム、小説などあらゆるものにギリシャ神話などは登場しています。ケルト神話も音楽がかかるだけで、壮大な勇者の物語を想起する人は多いと思います。勇者ものはケルト音楽が使われていることが多いですね。
またこれらを伝えた神話や詩、演劇、ダンス自体が当時からエンターテイメントの一つでした。いや、エンターテイメントの原初と言ってもいいかもしれません。このように、エンターテイメントは語り継がれることでエンターテイメントとして成り立つし、そもそもがそれを目的としているということも言えると思います。
偉大な人物のためにピラミッドを建て、象形文字を石に記し、知恵や勇気を歌や物語とし、自分が大切だと思う情報を語り継いできました。
私はそれをみなさんの好きなものでもやりたい。やってみたい。やってみたら絶対におもしろいと思う。意義のあることだと思う。
みなさんの好きなものの"ピラミッド"をみんなで作る世界へ
でもカタチにしていくのって難しい。1個人が推しについての本を書くことは難しいし、広告を出すのも大変だと思います。だからこそFUSSYを作っていくと誓っています。
私たちは、“クエスト”という形を通して、ファン活動を推進しています。みなさんができる範囲での大小様々なファン活動が集まり、それが大きなものとなって好きなものの魅力が保存され、伝えられていく。
それはもしかしたら本かもしれないですし、石像かもしれないですし、建造物かもしれません。個人的に、みなさまと今後5000年以上残るものを作っていきたいと思っています。ピラミッドがそれくらいですし、みなさまの好きなものが将来の文化財になったら最高におもしろい。その先にはみなさんが感じている喜びを味わう可能性のある人たちがいて、好きなものの成長と喜びがあります。
このサービスにそんな願いを込めて、やっていければと思っています。
ぜひサービスを使ってみてください。
https://www.fussy.fun/
下記のような感じでクエストを通して、あなたの好きなものを語り、応援することができます！そして、クエストをこなしていくとプロジェクトが動き出し大きな応援につながります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？