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娘が顔を叩いてきた理由

もうすぐ3歳になろうとしている娘を向かい合わせになるように膝の上に乗せておしゃべりをしていた。

会話の内容を覚えてない位、なんてことない話をしながら笑っていたその時

ペチン!

突然、私の目の辺りを平手で押すように叩いてきた。

あまりの脈絡の無さに驚き

「痛い!なんで叩くの!」

と思わず声を荒げた。

娘はもにょもにょと何か言ったが、拗ねたような態度で、「叩いちゃだめだよね?」と念を押すも、小さく「うん」と言うだけ。

そのままタイミングもあり、私は夕食の準備にとりかかりその時間は終わったが、なんだかひっかかった。


怒って手が出てしまうならまだしも、

叩くのはいけないとわかっているはずなのに

楽しい時間を過ごしていたのに

どうして急に叩こうとしのだろうか。


しかも笑顔で叩いてきたことにも違和感があった。

そして叩いた張本人が怒られてなんだか言いたげな悲しそうな気がした。

我が家には8ヵ月の次女もいるため、二人きりの大切な時間を意図的に作っていた。そんな中での出来事。

寝る時には

「きょうね、ママのかお、ペチンしちゃったの」

「そうだったね、ペチンはだめだよね」

「うん、もうしない」

と話して眠りについた。


そして次の日、次女を抱っこして気がついた。


あれ、次女の真似だったんだ。


赤ちゃんが顔をペチペチする動作。あれがやりたかったんだ。(力加減はだいぶ違ったけど)

赤ちゃんが顔をペチペチしても強く怒ることなんてない。むしろこちらも笑顔で返していると思う。


叩いているのに許されているのが羨ましかったのか、不思議だったのか

長女なりにタイミングを見計らって試してみたのかましれないと思うと、

なんで怒られたのかわからないよな

と切なくなった。


そして夜になって聞いてみた

「昨日、ママのお顔叩いてママ怒ったの覚えてる?」

「うん。こうしてー、ペチンってしたらだめ。」

と叩く真似をしながら省みる。

「うん、それはそうなんだけど、長女ちゃんさ、もしかして次女ちゃんの真似したの?」

「うん」

「やっぱりそうだったんだね、気付けなくてごめんね。怒られてびっくりしたね。」

というと

想像してたよりもずっと嬉しそうにぴょんぴょんしだした

「うん、いいよ!」

そして今度は笑顔で私の髪の毛を引っ張った。


いてててて


それとこれとは話が違うのだ。

でも、もうわかる。

「痛いから真似しないの」

という私に

へへへ

と笑う。


きちんと話せてよかった。

私が勘違いしてしまっていること、まだまだあるのかもしれない。

それでも自分のひっかかりを大事にしていこうと決めた。







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