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星読み|「閉じている=守られている」とは限らない

ある夜、ひとりでいるとき。海王星と海王星がタイトにアスペクトを構成した瞬間、早めにベッドに入りぐっすり眠っていました。

突然、玄関の方角がユッサユッサ。

家が大きく揺れるほどの、外から中に入ってこようとする勢いを感じ、飛び起きます。安全じゃない、尋常じゃないと察知しました。今年、関東に深夜突風が通過して、家ごと飛ばされそうになった日がありましたが、そのとき家の玄関扉も剥ぎ取られて持って行かれそうになりました。玄関の扉がなくなる心配をして紐でグルグル巻きにしたのは、初めてでした。

このとき私は、そういった自然災害を連想しながら飛び起きたのでした。

地震?

そう思ったのも束の間。
その揺れは、もっともっと近い震源地。ほんの扉の向こう側。明らかに誰かが玄関の扉に手をかけて、ノブを力一杯握りしめ、こじ開けるようにガチャガチャガチャ。そして全体重をかけて中に入ろうと、ドシーンドシーン。その音と共に、玄関がついている壁ごとミシミシ音を立てるほどに揺れている!というのがわかりました。

とっさに思ったのは、

入ってこられたら命はない

身に覚えのない暴力に怯えました。
身体が硬直したままベッドの横に直立し、動けなくなりました。でも、そのままじっとしていたところで、元の静寂に戻るような気が一切しませんでした。このまま勝手な暴力の被害が、家の中にまで及ぶのをじっと待つ方が辛くなっていきます。

できるうちに少しでも何かしなくちゃ。。。

それで、この今の状況を誰かに知らせないないといけない。間に合うかわからないけれど、少なくとも痕跡を残そうと思い立ち、まず非常ベル的なボタンを押し、次に警察に電話をかけました。

「どうされましたか?」

「げ、玄関の扉を誰かが開けようとしていて、こ、怖くて」

すると、とても落ち着いた声で、

「こちらは119番ですから110番へかけなおしてください」

と、言われました。やっぱり気が動転していました。「お忙しいところすみませんでした。かけ直します」と、言葉は冷静ですがただの習慣であって、心底慌ててしまっているのです。すぐにかけ直し、再度、助けを仰ぎました。真夜中、丑みつ時のことです。

結局、犯人は「酔っぱらい」で自分の家と勘違いしたのだと聞きました。電車のない時間に帰宅して、自分の家の玄関扉に体重をかけてタックルしたり飛び蹴りしたりするものだろうか? いろんな人がいるものです。もうそこは、これ以上深追いしないことにして、私は私の問題に向き合うことにしました。それが、「死んでいる部屋」の片付け問題です。「死んでいる部屋」については、こちらの記事をどうぞ。


命の危険を感じるような、通り魔的人災、それを通してなぜかその日から「片付け」に拍車がかかっていきます。理屈はこんな感じです。この事件について、私側の原因とか理由はないけれど、身体の芯まで震え上がった感覚は消えません。その戦慄はエネルギーとなって、片付けに注ぎ込まれていきます。なぜか。それは、ものすごく抽象的に考えれば、扉の外からかかった圧力が扉の中へ勢いよく流れ込んできたからです。もっと言えば、扉の中の何かを流れ出すために外圧がかかったと解釈したから。扉の中にあるものは、片付いていない尸のように積み上げられた段ボールの山。トコロテン方式で、その山積みになったままのもののなかで大半の不用品を始末することになって行ったわけです。

ちなみに、凶暴な酔っぱらいの侵入は阻止できましたが、どっと駆けつけてくださった警官5〜6名は扉の中に入ってくることになりました。体調が急変すれば同じ様に、救急隊員が駆けつけてくださり家の中に入ってくる。心配した姉は泊まりに来てくれる。そうやって助けてくださいます。今まで何も起きなかった、誰も特に知らない人は入ってこなかった家に、良くも悪くも人が入ってこようとしたり入ってきたりしました。たった、ひと月も経たないうちに、そんな何回も。

封印が溶けるように風が通り抜けようとしていると思いました。

それに、自粛生活が続くことで、どこか自分の家や部屋は「閉じている=守られた空間」だと思ってきましたが、そうではないみたいです。開かれている方が守られていることだってあるのでしょう。「閉じている=守られている」とは限らないなんて、鎖国時代にタイムスリップしたような気分です。

だから、早く片付けて、家の中すべてを機能的に回していきたいと思いました。どうしても開くのなら、いつでも、イザっ!となった時に素早く行動できる備えをし、生活をもっと整えておきたい。しかも、そのイザっ!という時というのは、何も悪いことばかりではないと思うんですね。準備不足でなければもう少しマシな形でやってくるようになると思うのです。

鳥が好きなのですが番犬にはならないので、温厚で賢い犬との暮らしをイメージし、一緒に暮したい順に犬種を並べてみました。

1位 バーニーズ・マウンテン・ドッグ
2位 ワイマラナー
3位 スタンダードプードル
4位 ゴールデンリトリバー
5位 グレートピレニーズ
6位 シベリアンハスキー
7位 ボルゾイ(番犬?)

性格は個体によって違うから、実際は犬種よりも相性が大切でしょうね。


ヘッダー画像の、チョコレートの焼き菓子は鎌倉小川軒のものです。その下にあるエキゾチックな更紗模様は、片付けの中で発掘された「お盆」。年代は古く昭和半ばのものかもしれないです。こういうものが見つかると片付けも、宝探しのようで楽しい。がんばり甲斐があります。

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