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【図解】 対立構造で表現しない家事育児分担(その2:ワンオペは辛いよ)

図解してみたら、自分自身も驚きがあった。
実は、家事育児タスクの可視化と負担の分担、では解決しない。

共同体としての家族の人生を俯瞰し、
直接的な問題に視野を狭めず、
広く視野をとって論点を出し、
元々仲の良い夫婦で力を合わせて対話し、
不幸な不仲を避けられたらいいなと思う。


佐伯(@yonyonsaeki)です。
昨日の続きで、家事育児の分担を考えるための、家庭環境の図解チャレンジをしています。

昨日は、図解で使用したベン図"コミュニティ(共同体)・リング"の簡単な解説、夫婦関係に当てはめてみるところまで書きました。

今日は、このコミュニティリングに"子"のリングも追加して
様々な状態の家庭を、構造化してみようと思います。

なぜ家庭環境の不和、分担の不公平感がおきるのか
どんな対話を必要とし、どんな打ち手が考えられるのか、

一人の家族を愛する個人として
僕なりの一意見を書かせてください。

(再掲)夫婦のコミュニティ・リング

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共有する時間は、夫婦によってそれぞれ。
長く時間を一緒に過ごす家庭も、互いの時間を大事にする家庭もある。
このリングの状態は一定ではなく実際にはかなり変化する。

ケンカをすれば、共有ゾーンは赤くなるし(うまくいってない)、
夫や妻の仕事の調子が悪かったりすると、各自のゾーンが赤くなって、結果一緒にいる時もうまくいかなかったり波及することもある。

一緒にいてうまくいかないのは、
相手との相性が悪い/相手の行いが悪い、
とは限らない。

少し距離をおいて一人の時間を多くとったり、
相手の仕事やプライベートがうまくいくと、
自然と緩和したりするのもこういう構造だろう。

"ワンオペ"が何故辛いのか?

"子"のリングを、ワンオペ状態の夫婦関係に落としてみる。
やってみると自分自身も驚きがあった。

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こうなる。ポイントは以下だ。

・子は一人で何もできない、必ず誰かとセットで動く
"確実"にこれまでの夫婦関係のバランスが崩れる
"確実"に夫婦だけの時間、自分だけの時間が縮小する

子の活動時間は、子と共有して過ごすので、圧倒的に"個人"の人生が圧縮される。
子が寝てる間も対象を気遣ったり、起こさないよう気をつけて活動することを考えると、もっと子の円は大きいかもしれない。

ネガティブに、
"子育ては一日の大半の自由を奪う"と書くと、割とゾッとしてしまう。

が、一旦安心してほしい。
子は可愛いし、本来子と一緒に過ごす時間自体は楽しくて、自分で望んだ方は多いので、あまり"それ自体はネガティブなことではない"

前回書いた、よくある"負担の分担"の構造で捉えると
育児全体がタスクに見えてしまって、ちょっと不幸になるし
"育児が楽しい"、"子が可愛い"という論点が抜けると書いた理由
だったりする。

ワンオペの辛いポイント

ご家庭ごとの事情は分からないし口を挟むものではないが
ワンオペに近い状況だとしたら、
あくまで客観的にここは辛いよ、と主張できるポイントだと思う。

・一日の大半の時間は自由に使えない
・その中で元々存在する家事、育児によって追加される家事を行っている(育児前よりも家の仕事は増える)
・個人の自由と時間は・・・

ちなみに、コミュニティ・リングだとうまく表現できないのが
・故に大半のうちの余りの時間は細切れでかなり小さい
という部分。

余りの時間は、隙を見つける感じで作る必要があるので
それらをまとめると図のような割合(それでも小さいが)になるが
一日の間で時間を調整できる状況と、数分単位で調整して時間を使うのでは、割り当てられるタスクや余暇も限られるだろう。

続く

育休中、日課にしようと思うけれど使う時間も決めているので
また次回に続きます。

この図が思いの外、状況の理解に便利なので
理想的な育児家庭の分担や、イクメン、父親育休で不満の出ている状態、
負担を軽くするためのアプローチなど書いていきたいと思います。


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