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ジャケ買いして成功した本

本屋さんでみつけて「小説野性時代新人賞受賞作」と書いてあり、帯には辻村深月さんの感想で「この作品を推すために選考会に臨もうと、読み終わった瞬間、強く心に決めました。」と書いてあり、さらに表紙の女の子が可愛くて買った本

『君の顔では泣けない』君嶋 彼方 KADOKAWA

男女のからだが入れ替わる、よくある設定だけど、その後のストーリーが今までにない

普通のストーリーだったら、入れ替わったらどうにか戻ろうと試行錯誤して、最終的に戻っちゃうけど

戻ろうとするけど戻れない、入れ替わった人として人生を歩んでいくストーリー

主人公として語っているのは、女の子になってしまった男子高校生

自分のからだじゃないのに、自分の意志で動かさないといけない気持ちとか、もしかしたら元に戻るかもしれない中で、人生の選択をしていかないといけないプレッシャーとか
心の葛藤がリアルに描かれていて、最後まで夢中で読むことがでた

自分もこうなったら、と一度は考えたことがあると思う男女の入れ替わりの話でも、新しい展開が楽しめる本だった

もともと『水平線は回転する』というタイトルで応募されていたそうだけど、発行する際に『君の顔では泣けない』になったらしい
その話を読んで、もしタイトルがそのままだったら手に取ったかな、と思う

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