【要約】メモの魔力
アウトプットするからにはアウトプットの質もあげたくなります。
身近なアウトプットであるメモを効率よく活用できれば成長のスピードも加速するはずです。
1.知的生産メモで人生のコンパスを作る
著者はメモによって「人生のコンパス」を作ると述べています。自分の価値観が明確であれば進むべき方向に正しく進めます。
メモの目的は以下の2種類
◎記録のメモ:情報や事実を保存する
◎知的生産のメモ:情報をアイデアにする
著者が重視するのは「知的生産のメモ」です。
記録はメモに任せて、自分の脳は自分にしかできないことに注力する、つまり創造性を発揮することに集中させることを重視します。
知的生産のためになぜメモが必要かというと、普段何気なく思考していることは忘れてしまうからです。
同じものを見たとしても時間が変われば感じ方も変わります。感じ方が変わること自体は問題ないのですが、以前感じたことを忘れてしまうことは重大な損失です。
以前感じたこと自体が素晴らしいこともありますし、以前と今の感じ方の変化に何かヒントがある時もあります。即効性が無いような事柄であればその時にその気づきの重要性に気付けないということになります。
忘れてしまったらその程度のことだ、と割り切ることも可能ですが、人間は忘れる生き物です。重要なことは忘れにくいかもしれませんが、重要なことでも忘れてしまうと考えておいた方が懸命な判断だと思います。
◆前田式メモ術
1)インプットした「ファクト」をもとに、
2)気づきを応用可能な粒度に「抽象化」し、
3)自らのアクションに「転用」する。
・ノートやメモ帳は見開きで使います。
・左ページにファクト、右ページには抽象化、転用(クリエイティビティ)を書きます。
・ファクトとは、客観的事実や自分の琴線に触れた何かです。
・抽象化とは、ファクトから他の分野に応用可能な気付きです。
・転用とは、抽象化した気づきから起こすべき行動です。
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また「人生のコンパス」を作るためには自分を深く知ることも重要です。
自分の内面を知るために1000個の質問に答える覚悟はありますか?
私はその数字を聞いてためらってしまいますが、著者は就職活動時に30冊を超える自己分析ノートを書いたそうです。何かを成し遂げるにはそれだけ熱意を込める必要があるということです。
そこまでいかなくても、まずは100問を目指すもしくは時系列で幸福度の起伏を表したライフチャートを作ってみるなど、自分と向き合って自分をよく知ってみてください。
事実からアイデアを得ることも、自己分析も、自分に「なぜ」を問いかけることです。「なぜ」を繰り返し、自分が望む何かを探し出しましょう。
2.言語化で正体を明らかに
メモによって「日常のあらゆることがアイデアに変わる」、「自分の内面を深く知れる」ことが可能です。それは以下の5つのスキルによって成り立ちます。
メモによって鍛えられる5つのスキル
1)知的生産性
2)情報獲得の伝導率
3)傾聴能力
4)構造化能力
5)言語化能力
私は特に「言語化」がメモにおける重要なキーワードであると考えます。
言語化することで曖昧なものが具体的になります。目的地が明確になればそこからルートを考えて、いますべき行動が導き出せます。
また言語化することで目標が潜在意識に刷り込まれ、目標を意識した行動を起こしやすくなります。
つまり、言語化することで目標を達成できる可能性を上げられるということです。
人間は未知なことに対して不安を抱きます。しかし言語化してその正体を明らかにしてしまえば不安も消え去り、やるべきことが見えてきます。
メモの魔力を駆使して人生という冒険をハッピーエンドに導きましょう。
3.毎日メモの習慣を
まずはとにかくメモすることを増やしていきたいと考えました。
それもただの記録ではなく、知的生産のための。
メモするような出来事がないとしたら、それは世界を見る目が鈍感すぎます。
なんでもいいので、1日ひとつ「ファクト→抽象化→転用」のサイクルでメモをすることから始めています。
前田式のように見開きではないですが、コンパクトに3分割して好きなように書いてます。まだ抽象化がうまくできてない感はありますが、ノートが埋まっていく感覚が既に楽しいです。
それと自己分析1000問からも1日1問、自分のことをメモで掘り下げてみたいも思います。
知ってるようで知らない自分に出会うために。
4.自分なりの魔力
メモをする人はたくさんいますが、それを活用して目標達成に繋げられている人はどれだけいるでしょうか。
メモといったツールについても、やり方次第で成果を上げられることを著者は示しています。ツールの良し悪しではなく、ツールをどう使えばどう成長出来るか、考えて実践することが重要だと教えられました。
メモでなくても魔力を感じられる何かが見つけられると、人生は楽しくなりそうです。