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「熱狂」の意味

先日、ある尊敬する同世代の経営者に壁打ちしてもらった。

今、自分がやっている事業のことや来年のことについてのモヤモヤを晴らすために壁打ちの時間をとってもらった。

以前のnoteで「壁打ちの大切さ」「耳の痛い話をしてくれる人」について書いたが、今回もまさにそういう時間になった。

今回の壁打ちでは開口一番、予想外かつナナメの角度からガツンとやられた。

「ヨネさん、熱狂してるように見えないんですよね」


・・・??

いやいやいやいや。


"今やっている事業には覚悟をもって、徹底的に取り組んでますけど?"


モヤモヤを晴らすための壁打ちは最初の数分でさらに霧が濃くなった。


そこからは彼の言う「熱狂」の意味を解釈する時間が続いた。

そして、その霧はだんだんと晴れてきた。


「熱狂」・・・じっとしていられないほどに興奮すること


つまり、誰かに何か言われたからといって興奮が醒めない状態であり、仮に周囲と合意が取れていなくても「やるべきだ」「やりたい」と感じた方向に判断し、行動する状態を熱狂と呼ぶ。


自分の考えや計画に、いちいち誰かのお伺いを立てたり、誰かの何かの方針や考えに従って方向性を変えたりするのは熱狂とは呼ばない。

たとえ毎日忙しく努力していたとしても、それは熱狂とは呼べない。


前者の状態はDAY1のマインドセットであり、ベンチャーマインドである。

後者の状態は極論するとDAY2のマインドセットであり、大企業病といえるかもしれない。


今の事業に対して誇りと覚悟をもって徹底的に取り組んでいるし、誰かに何かを言われたからといってそう簡単に同意しないし方針を変えたりしないと自負しているが、それが伝わっていない・届いていない。

自分の中でこの違和感とどう向き合うか?壁打ちしながら葛藤していた。


すると彼が10年以上前の話をした。

「俺からすると、ヨネさんの熱狂を一番感じたのは2008年に全社員に送ったメッセージの時ですね」と。

壁打ちしてくれた彼とはもう10年以上の付き合いで、ポイントポイントでこういう話をしてくれて大変ありがたい存在である。

その彼が言ってくれた言葉でさらに霧が晴れ、心がスッキリした気がした。


ああ、そうか。


彼の言う「熱狂」の意味がよく分かった。


前述の

誰かに何か言われたからといって興奮が醒めない状態であり、仮に周囲と合意が取れていなくても「やるべきだ」「やりたい」と感じた方向に判断し、行動する状態

に加えて、

自分の中での絶対的な自信があり、それを裏打ちする努力も経験も死ぬほどしてきた時、揺るがない信念と行動と発言がセットになって周囲に伝搬する。

そう考えると今の自分には確かにまだ心のどこかに不安や自信のなさが見え隠れしているのだろう。それが熱狂に影を落として周りからは不完全燃焼な状態に見えるのだと再認識した。


今回の壁打ちを通じて改めて心に決めたことは2つ。


1.自分の中で絶対の自信が持てるように、今まで以上に徹底的に考え抜き、努力を惜しまず、やり続けること。そしてもっと成長すること。

2.常にゼロベースで思考し、本当に大切なこと・やるべきことを選択する。誰かの何かに左右されず、信念をもってリスクを覚悟でやり切ること。


そう決めると周りのあれやこれやがどうでもよくなってきた。


あとは行動と結果で示すのみである。



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