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53.Camel Festival

ヒジュラ暦1440.6.25 (2019.3.2)

そういえば、noteのプロフィールのアイコン画像はラクダだった。これは自分で撮影したわけではなく、再利用OKの写真サイトから拝借したものだった。なんとなく、サウジのイメージがラクダだったから3年ほど前に設定したような覚えがある。

そのイメージは外れておらず、私がこの一年でネコの次によく見た動物はラクダだと思う。さすがに、リヤドの街中でラクダが歩いているみたいなことはないが、ちょっと郊外の方に行くとラクダが砂漠を歩いている姿はよく見かける。それを見て初めは、サウジには野生のラクダがたくさんいるんだなと思っていたが、野生のラクダなるものは、ほとんどいないらしい。サウジで見かけるラクダのほとんどは、誰かに飼われているものなのだ。

もう見慣れてしまったラクダなのだけど、今日はいつもとは違う雰囲気でラクダを見た。今日はCamel Festivalなるものに行ってきた。

ラクダの品評会(Beauty Contest)を見た。詳しいことはよくわからないが、おそらく、ラクダ牧場ごとのコンテストだったと思う。一頭一頭ではなく、グループ単位で品評しているようだった。

正直、数十分見ているだけでは、どのラクダも同じに見えて、違いがわからない。素人目には、筋肉がひきしまっているのと、毛色がきれい(砂色になっていない)ことぐらいしか判断基準はない。ただ、牧場ごとに、よく言うことをきくラクダたちと、あまり言うことをきかないラクダたちがいるのはわかった。

結局、どれが優勝だったかもわからないが、興味深かったのは女性が一人もいなかったことだ。会場を見渡しても男性だけ。ラクダの世界は男の世界のようだ。

このCamel Festival 2か月近く開催されている。品評会の会場から数キロ離れたところに、ものすごい数(1000頭?)のラクダとテントとピックアップトラックがあるエリアがあった。そこが、控室ならぬ、控えエリアのようだ。

とにかくラクダが多い。ここではラクダのオークションもやっているようで、ラクダ業界の一大イベントのようだ。それもあってか、部族でやってくる人たちもいるようで、その人たちが過ごすテントがたくさんあった。広さ的には50メートルプールぐらいあった気がする。ここも男の世界だった。

砂漠でのお祈り。写真では車が見えるけど、砂漠でのお祈りは、趣を感じた。

「コーヒー飲んでいきなよ(たぶん)」とテントに誘ってくれたおじさん。

砂漠ではTOYOTAとNISSANのピックアップトラックをよく見かけた。

ラクダいろいろ

ラクダをクレーンでトラックに載せるのだけど、痛そう。ラクダは鳴いていた。

下の動画は音量注意。バリカンでラクダの首の毛を刈るんだけど、ラクダの唇?をつかんで動けないようにしていた。めちゃくちゃラクダが嫌がっていた。

ひたすら、歩くラクダ。

馬具ではなく、ラクダ具が売っていた。

観光資源としてCamel Festivalなんて言ってるけど、ここにいた人たちにとっては、生活そのものという雰囲気だった。サウジではラクダが昔から生活の一部だったんだろうなと感じた。昔はTOYOTAがRAKUDAだったんだと思う。サウジの内側に触れられた気がして、とてもよい一日だった。

いつもより、ちょっとよい茶葉や甘味をいただくのに使わせていただきます。よいインプットのおかげで、よいアウトプットができるはずです!