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ヤンキー映画の溜まり場系の秘密基地を思い浮かべながらも木の上で寝そべる映像を共存させてしまった話をします。

錆びたフェンスに若い色をした葉が絡みつく。葉桜が散っていてパイプでできた椅子が2つ並べらている。捨てられた椅子だ。黒い合皮はまだ綺麗で背の低い木の下にぽつんと置かれている。横には二槽式洗濯機が放置されていて物置になっている。

これを秘密基地と見立てた僕は過去に憧れた秘密基地を回想することにしてみた。

まずは、ヤンキー映画に出てくるようなオンボロ校舎の屋上とか体育館裏にあるような溜まり場的なものをイメージしてみた。
大きな3人がけソファーに頭(リーダー)がどっしり座り込んでいて周りにポツポツとかき集めたような椅子が並べられてる。各々がそこらのゴミ捨て場から拾ったような都市の幸みたいなやつだ。

そこには本来なかったインテリア的なものが存在していたり、むしろ外からも見えるからエクステリアとも言えるものが立ち上がった空間になっているのだと思う。ヤンキーだからピリピリはしているが教室という箱に詰め込まれるのが嫌で嫌で仕方ない人間が集まって強制的に新しい箱や庭を創り出している。すごく創造的でそれなりの拘りも感じる。お金をかけていないというのがまたいい。秘密基地らしいと思う。

もう一つは、森の一角に創るツリーハウスなどの建築だ。ログハウスとかコテージとかがこれに近いがもっとDIY的でもっと構造は弱い。買ってきた木材や木の幹も大黒柱にしたような土と木を寄せ集めてつくったような秘密基地。ここなら多少の雨風はしのげる良さがありしかも自然に囲まれている感覚もちょっとある感じだ。先程のヤンキー映画の秘密基地と寄せ集めの建築とは似ているがもう少しリアルな感じ。さらに構造を弱めてテントを使用してもいいのかもしれない。穴の空いたテントや傘の骨組みを使って創る屋根や壁をつくればより手作り感がある。

ただ、これは両方とも許可を取っていなければ不当な占拠になってしまうかな。秘密基地っていうのは文字通り秘密裏に作らなければならないとは思う。実際に作るという話ではなくそういうことも考えないといけないだろうということです。

で、僕の今の心境はどちらにせよ森に椅子を置けばそれで家が作れるという当たり前のことなんだけれども夢が広がる感覚を大切にしたいと思ってこの文章を書いているわけです。

橋の下を使うとホームレスのイメージというかテリトリーのようになるから多分ヤンキーたちはあそこを使わない。せっかくのインテリアに誰彼構わず侵入されるのは多分嫌なはず。ある程度の秘密の基地にしたいという感覚がやっぱりあるような気がする。森もそうだ、ほとんど人が来ない場所に創りたいという感覚を持つ。何かしらそこに美的センスのようなものを感じないと秘密基地は成り立たないのである。例えインテリア雑貨がすべて都市の幸だとしても。

僕は過去に秘密基地だと思っていた竹林があり、もう一つ木の上がある。竹林はちょうど人が滞在できる感じがあって、敷物を確保さえすれば竹で周囲の目線を隠せるほどのちょうどいい感じだった。実は今もその竹林は残っているのだけどもう一度侵入する勇気はない。(笑)
けど、ちょっと思い出したのも何かの縁だから近くまでいくだけ行ってみようと思う。

その前に、もう一つの秘密基地としてあげたのは木の上でしたね。それはそのまま木の上です。誰もいない木の上。一人で上って大きな枝に寝そべるとそこは一種のソファやベッドになる。僕はその体験をしていこう友人の居ない公園の木に一人で上って時間を過ごしていたことすらあります。
とにかく、あの一人で贅沢に過ごしていた時間を大切にしていた。しかし、ここには難点がある。
木や竹林には屋根があってないようなもので大雨の日には滞在し続けられないのです。

このとき浮かぶのは?そう、橋の下とかヤンキー溜まり場系の屋根のある場所です。いわゆる不当な占拠をしているような秘密基地ですよね。あれがやっぱり強い。既存の屋根に頼りながらも空間はある程度自由にデザインされているのです。そして無駄なものは殆どない。大きな椅子と仲間が座る椅子と缶ジュースを置くためのテーブルさえあればいいのですから。

でね。雨の日もそれなりに耐えれて晴れの日は満喫できる秘密基地って可能なのでしょうか。そりゃ、賃貸住宅に住めばいいのですが契約をするというのではなくあくまで秘密裏に生きるとしての話です。僕はけっこう倉庫とか物置もありだろうとは思ってますが、それはなんかちょっとだけカッコ悪い感じもするじゃないですか。

だから、もう少し自然的で境界が曖昧な秘密基地を今頭の中と閃きを尽くして考えて探しています。考えながら文章を書いています。これリアルタイムで書いていますから皆さんも一緒に世界に飛び込んできてもらってもいいのですよ。おすすめはしませんが。

ふと、キャンプを思い出します。テント、仮設の屋根。簡易な椅子にバーベキューコンロと食事。雨ざらしだけどどこか凌げるような感じもある。でもなんか手作り感がないというかね。僕の中では惜しい。さっさと思いつくかなぁと思ったけど以外にも思いつかないもんですね。

いくつかの秘密基地を掛け持ちするのはいいかもしれないとは思います。ある日はヤンキー溜まり場系、ある日は手作り山小屋テント。またある日は橋の下にダンボールかもしれない。雨の日はここ。晴れの日はここみたいな感じです。

あ、そうそう、竹林に行ってみたらフェンスで塞がれていましたがまだ残っていました。
きっと20年以上も前の秘密基地なので跡形もないでしょう。僕はやはり竹林で秘密基地をつくるか木の上で寝そべった時の感覚を感じ取りながは秘密基地を創りたいようです。創りたいだけで実際にはやりませんしいつかなにかの権限が与えられたらやるかもしれませんね。

けど、この思考の旅をしているとふと思います。やっぱりカチコチの組織の中に入ろうとすると段々と壊れる心身なんだろうなと。
だって、木の上で一人で寝るような人間です。その頃から群れとかきっと向いてないんだと思う。けど、多分その秘密基地を少しだけ公開して共有したい気持ちもあったと思うのです。それが1つの優越感のような感覚だったと思うのです。だから、今もとある敷地に捨てられた椅子を見てここまで考えちゃうんですね。

空き缶の中に住むみたいなこととか、土管の中に住むとか、傘で作ったシェルターに住むみたいなことな幼少から憧れていてそれを憧れなくなったのはきっと家が快適だからなのですが、雨の日に自転車でびしょびしょになりながら走る感覚とか、運動場でドロドロの水たまりに飛び込むとか。水鉄砲で撃たれまくる感覚とかを多分たまに思い起こしておかないとだめなんです。じゃないと心がバグを起こしまくってる。

僕がやりたいのは秘密基地のようなものを秘密裏に創って心の許せる他人と少しだけ共有することなのだと思います。

昼休みに外に置かれた古いパイプ製の椅子に座って木陰の下で葉桜を眺めながらコーヒーを飲み太陽の光の一部を体に感じながら空を眺めていたい。そんな懐かしい感覚を今日は感じました。

体調不良がずっと続いていますが今後もやれることはやっていきたい。消えたいとか死にたい考えるばかりじゃなく創りたいとか隠れたいとかそっちの発想が僕には合ってると思う。

まぁ、わかる人にしか分からない話を長々としてすみません。木の上で寝て反省しなきゃですね。

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