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書とアルゼンチンタンゴの邂逅~オリジナル作品「空と海」

もう先月になりますが、4月に甲子園ギャラリーアライで開催された酒匂溪香(さこうけいか)書展とのコラボレーション企画「Prepárese~準備はいいか」でバンドネオン&ギターDuo「タンゴ・グレリオ」が演奏、ありがたいことに大好評で終演しました。

酒匂溪香 タンゴ・グレリオ

書家の酒匂溪香さんが制作したアルゼンチンタンゴの雰囲気や私たちの演奏にインスパイアされた作品が多数展示される中、タンゴの名曲の数々を解説を交えながら演奏しました。
書展での演奏という事で、普段タンゴになじみのない方々にも大勢お越しいただき、熱心に耳を傾けていただけました。

酒匂溪香 タンゴ・グレリオ

勢いのある書体でタンゴの躍動感を表現した作品や大胆にアルファベットを配置した作品。
赤と黒のコントラスト。
甲骨文字から変化して楽器や演奏を表現した作品など、書の世界に疎い自分たちでもその面白さが伝わりました。

なんとなく開催するだけのコラボ企画ではなく、お互いのジャンルへのリスペクトや事前の世界観の理解について、打ち合わせの段階で何度も意見交換できたため、双方にとって非常に有意義なひと時にできたかと思います。

酒匂溪香 タンゴ・グレリオ

また私たちタンゴ・グレリオの方でも、この企画に合わせてにオリジナル曲「空と海に」を制作しました。
こちらの曲は当日の映像と合わせてYouTube動画にまとめています。

筆が動く一瞬の緊張感と、書の名手だった弘法大師空海の若き日の冒険的な人生をイメージして作曲しました。
タンゴ風のような東洋風のような中間的な作品を目指しました。
当日のライブや展示の雰囲気も合わせてお楽しみください!

酒匂溪香 タンゴ・グレリオ

この企画については一度だけではもったいないので、また時と場所を変えて開催できないかという、うれしいお声もいただいています。

国も時代もまったく違う芸術のジャンルであっても、何かが共鳴し合い、新しい魅力を生み出せるという手ごたえを感じられたのは、私たちにとっても大きな収穫でした!


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