記事一覧
詩『吐き出す息よ白くあれ』
熱ばかりあって温かみはない
炎天下の締め切った部屋で
縛り上げられているようだ
生ぬるい水では火照った身体は癒えん
ああ!
吐き出す息よ白くあれ!
細く長い溜め息に
命灯らんのならば
世情氾濫のままに
なんとつまらんことか
幼き病の全能感よ
キャステルパルトの響きの良さよ
社会の可笑しさに
染まった今こそが病
ああどうか狂える薬をおくれ
熱に魘されているのだ
いかん!
不幸にも恵まれ切ったこ
詩|宇宙の果てのおじいさん
昔はゴミ溜めすら宝の山だった
だけど中学生のある日
そこにおじいさんが捨てられているのを見つけた
それもひとつじゃなくふたつ、みっつ、よっつ。
音もなく、
すべて分かってしまった気がした
どうでもいいことと
どうでもよくないことが
分かった人生はもう終盤戦
今日は、
君の胸のほくろに期待した
公表してしまえば
世界は驚くと思った
今日は、
夜の河川敷に期待した
危ないと聞いていたが
寒くなっ