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不定期企画「KOREAN ACTION LOVER」vol.4 「ファイ 悪魔に育てられた少年」

 この企画も4回目となりましたが、まだ書き方定まらないな~。書き足したり削除したりしながら過去記事の内容が移ろっておりますが、じゃんじゃん新しいのも書いていきたいと思います。ほんで、どんどん新しい映画が劇場公開されることを記念しつつ!はじまりはじまり~

「KOREAN ACTION LOVER」とは

 韓国映画といえば、右手に過激、左手にタブーを持って、両の手を合わせて出来上がった劇薬の映画だから危険極まりない。中にはエンターテイメントに振って、ハリウッド映画のようにカラッと揚がったフライドチキンみたいに楽しいのもたくさんあるけど、それら全てに共通した面白さは「そこまでやるか!!!!」というところだと思う。そんな劇薬揃いの韓国映画の中でも今回はそのアクションのワンシーンだけを集めました。韓国映画においては相手を倒すのに容赦がない、と思っていたけどホントのところは、相手を倒すことを「リアルに描くこと」に容赦がない。敵の殺し方が爽快で過激でストレスも大嫌いなアイツもすべて消し飛ばしてくれる最高のアクションシーンをご紹介!

「ファイ 悪魔に育てられた少年」

2013年 チャン・ジュナン監督(カメリア、1987 ある闘いの真実)

【あらすじ】

 幼少時にとある犯罪グループに誘拐され、その犯罪グループに育てられた少年ファイ(=ヨ・ジング)。ファイは犯罪グループのメンバーそれぞれから銃などの犯罪技術を叩き込まれて育ったが、ある時自分の実の親の存在に気づき、さらに自分が誘拐されて育てられた事実に気づく。そこからファイはどのような道を選ぶのか。

 ファイのその育てられ方や途中途中のストーリー、結構パンチきつめ。目を覆うものが多いんだけど、ファイを育てた奴らが腐ってるけれど一芸を持っててそれをファイに授けてるところや、それをもって奴らに牙を剥くって設定は燃えてしまう。しかも犯罪グループのメンバーのリーダーはキム・ユンソクですよ。面白くないはずがないっっ予想通りこの人が一番狂ってて半端ないんですよね。

【個人的採点】

総評    :86点 ファイが最後もう一跳ねブチ切れて肉体アクションして欲しかった

ストーリー :88点 キャラクターと物語のバランスがいい

演出    :90点 見せ場をわかってるなぁ~と感動

キャスト  :88点 全体的に好き

アクション :85点 ドライビング、肉体、銃、全体的にバランスが良い。でも最後は、最後はさぁぁぁぁ

クレイジー度:84点 かりそめのお母さんって足の親指ないんだぜ。。。

アクションテーマ

「未熟さを魅せる病室アクション」

敵     :ナイフ 1人


こちらの武器:素手


爽快殺人指数:80点


 この映画、全体的にアクションの要素がちりばめられているため、アクション映画としては見所満載。ただ、肉体的なアクションはそんなに多くなく、そこに注目したいなら、はい!病室のシーン!実の母親が狙われているから、病室に駆けつける主人公。そこにいたナイフをもつ悪漢とタイマンすることになります。実はこのシーン、ファイのキャラクターを説明しながらアクションを実施するという難易度の高いことにチャレンジしてるんです。

 それが、「主人公の未熟な部分をあえてみせる」アクションなのです。完全に圧倒する気持ち良さ100%のアクションではないから満足度が低いと思ったら大間違い!まずは、わかりやすいところでいうと、途中でナイフで腹を刺されるんですよね。これはわかりやすい、し、この後の闘いにちゃんとこの腹の痛みが続いてしまう。で、すごいのはここから。相手と間合いを取って、起死回生的に足で相手の首を挟んで投げるフランケンシュタイナー崩れのような投げをするのですが、これがあえて未完成で敵共々床に転がってしまう、という魅せ方。お互いが床に転がったところから、ナイフで刺しかかられたのを腕でとめ、これまた回転して足で腕を極めてナイフを離させそのナイフを拾って相手の首を刺すんですね。この未熟さゆえに技が完璧には決まらなくて、さらに紙一重の攻防でギリギリ相手の首を刺して敵を倒すというところに拍手。

 この未熟さをみせようっていう試みは勿論主人公の現状を見せるためのものであり、殺すまでの流れも綺麗なわけですが、この敵はあくまで雑魚キャラなんですよね。で、その相手でこの程度だということは、つまり、自分を育てた犯罪グループ相手だったら絶対に勝てないじゃあねぇか、と(観客に)考えさせることで、次の工場のシーンにつながるという。そこが、すごい!!!ここがほんとすごいんですよねー。(二回目)あとはこのファイを演じたヨ・ジングの演技がすごくよくて、ついファイを完全に応援する側に回ってしまうという。ましてやキム・ユンソクが相当に狂ってるから尚更です。ただね、二つだけ言っておくと、この悪漢相手の腕極め、ほんとに極まってる?っていうことwと、最後はキム・ユンソクとのバチバチのタイマンでしょうがぁぁぁぁ、というところ。それだけは伝えておきます。実際に映画をみたらわかりますw

では、今日はここまで!!

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