出世の石段

愛宕(あたご)神社の出世の石段を登った。

はじめての体験だった。

出世について、鈍感に生きてきた。出世って、どういうことだろう、ってやっと真剣に考えはじめたのが2020年コロナ禍渦中。

外出自粛を促され、行動に新しい制限が加わったタイミング。

体感覚でこの愛宕神社が示してくれたような気になった。

世に出るって、一歩一歩、一段一段、地面踏みしめて、後ろを振り向くことも、上を見上げることも出来ない、ただ、足元にある石段を確実に捉え自分の力で自身を持ち上げる事、と教えていただいたよう。

途中で進行を止めれば不安で足がすくむ。

一段飛ばしで登ろうなんて気を起こせばバランスを崩す。

気を緩めれば今にも後ろへひっくり返り転落してしまいそうな急傾斜。

止まらず一気に、だけど自分の速さで、登りきることが大切だ、と教えていただいたよう。

登りきったわたしには、出世のようなエゴ欲ではなく、己を信じて今に集中し、この石段を登りきると決意したことで自分自身に対する信頼と勇気が与えられた。

芝公園、東京タワーの目の前でフラフープをする、というテーマでこの土地にはじめて足を伸ばした。

芝公園から大本山増上寺、大門で昼食と日本版画に触れ、虎ノ門ヒルズに向かう道半ばに立ち寄った石段。

とても充実した吉日を過ごした。天晴。

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